春の緑の恵をいただく/行者にんにくラムソンズの醤油漬け

Wild Garlic foraging

春の緑の恵をいただく



友人に行者にんにく(Wild Garlic/ Ramsons)のお裾分け頂いてから、餃子野菜いっぱいの箸休め的小鉢と、すっかり堪能し、また、他の方のお料理を拝見していたら、まだまだ作りたいものがいっぱい。

しばらく外出できていませんでしたが、ようやく、春の緑に逢いに。

小鳥のさえずりとせせらぎの音
マイナスイオンの森林浴

空、というより 宙 と呼びたくなる 壮大な眺め

自然からの恩恵って、季節の山菜だけでなく、こういうもの全て、ということを体感します。

手足を使って歩いて、澄んだ空気と緑の香りを吸い込んで、深呼吸して吐いて、緑や空の景色にほっとしたり、心洗われたり、野草を摘みながら、友人もこのように、ここにきて、きれいでちょうど良い生育具合のラムソンズを、一枚一枚、選び、採ってきてくれたのだなあ、と、そんな彼女の姿も浮かび、感謝せずにはいられませんでした。

山菜採りのことを、英語では
foragingといい、さすがハーブ伝承の地のイギリス、皆、自然を荒らさないよう節度とマナーをもって、自然の恵にあやかる姿を見かけます。
そんなお仲間の人たちは、すれ違いざま、目と目があえば、にこりと目元で挨拶が行われます。自然の恩恵+人の暖かさに触れる、foragingをささやかな愉しみとして、人が森に帰ってくる気持ちがよくわかるような時間です。

採ってきたラムソンズを一枚一枚、水に泳がして、洗います。
お天気が良いときは、窓辺でするのがとても気持ち良い、こういう水仕事に、また心洗われながら、一枚一枚、そっと洗うごと、また、友人の顔が浮かびます。

こうして、丁寧に洗ったものを、お裾分けしてくださってた。

自分で、やってはじめてわかる、自然の恵みをいただくというのは、人が誰かを思う優しさ、手間隙もいただくということなんだなあと。

私たちが口にする、お料理がお皿の上に盛られるまで、全ての食材は、この工程、人の手、心があって、私たちの元に届いています。普段、忘れがちだけど、いろんなことを気がつかせてくれる時間。

思わず見惚れる、水の中のラムソンズの姿

☆Ramsons/Wild Garlicの醤油漬け☆
  • 醤油 150ml
  • みりん 50ml
  • 酒 50ml
  1. 醤油漬けの材料を煮切りして冷まします
  2. 洗ったラムソンズを、沸騰したお湯でさっと湯がきます(しゃぶしゃぶ程度)
  3. 冷水にあてて水気を軽く切ります
毎年作っているけれど、今年は、切り方を少し変えました。

茎は、茎で。
葉っぱの部分は、手で繊維に沿ってリボン状に割いて。
大きめの葉っぱは、巻き寿司かおにぎりを包むのにでも使おうと思って、その姿のまま。
これは、3日ほどたっていて、すっかり、色濃くなっているけれど、その分、しっかり風味も滲みています。自家漬けならではの愉しみだけれど、漬けてすぐ〜翌日くらいの醤油漬けも、穏やかで、とても好きです。

行者にんにくの醤油漬け、柚子胡椒、で、行者にんにくの醤油漬けのせ柚子豆腐