day two(4) 7/31@around central station/copenhagen
昨日夕方、ロンドンから到着したコペンハーゲン。北欧雑貨買い付けのお仕事でデンマーク入りしていた旧友ノリちゃんと数年ぶりに再会し、デンマークの美味し処で再会を祝い、夜更けまで、尽きないお喋り、朝ごはんのお庭ビュッフェに、電車とバスを乗りつないでのヴィンテージ散策、暑さに乾ききった喉を潤す極旨アイスラッテ、そして街中に施されている建築美の数々。はじめての北欧の旅の素晴らしい出だしであった。
〜中央駅近辺のチボリ公園界隈夜景〜 緩やかなカーブを描くパステルライトの灯り
コペンハーゲンの街は、真上からの照明は自然光がメインとなっていて、陽が暮れると共に壁やフロアに取り付けられた人工照明がほんのりと空間を灯し創りだすようにデザインされている。そして、人工照明なのに、どこか、ロウソクの灯りのような温かみ、オーガニックなライン、レトロなトーンが魅力的だ。
中央駅もご覧の通り、真上からの人工照明はキャンドル式ライト一つのみ。昼間は太陽の光が燦々と入り、とても明るいが、日暮れと共に、薄暗くなっていく。駅全体が、ほんのりと夜の灯りのトーンへと変身していくんだ。これが、侘び寂びがあって、とてもいい。余計な音楽もかかっていなくて、とても静かだ。人の息づきを感じる空間だ。
(画像は借り物)
さて、中央駅の裏側にどーんと目立つPOLITI のサインがあった。’ポリティ’という、その発音もなんだか可愛らしく、一体何だろう?って思ってた、何と、ポリスだった。そして、まさかの旅行二日目にして、私はこのポリスに駆け込むこととなった。
↑友人ノリちゃんと一緒に、めくるめく素敵な街めぐりから中央駅に戻ってきて、お財布がないことに気が付いたunbelievableな私だった。(滝汗)
朝、一日乗車券を買ったその時、最初につかったチケット自販機が壊れていた。それで、お財布を手に持ったまま、近くの自販機へ移動。そこで無事チケットを買って、私はバックパックの表側のポケットにお財布をしまい、電車のプラットホームへと移動した。
↑
おそらく、この壊れた自販機の周りで’スリ’は見張っていた。どう見ても観光客の東洋人が来て、財布を手に持ったまま移動し、あろうことか、バックの表ポケットに入れたところを目撃し、さっと来て、さっとバッグを開けて、取っていった、という事だろう。www。
「どうしよう!お財布がない!」と言った時点で、友人も蒼白になり、カバンの中身を全部出し一緒に確認したけれども、ないものはない。で、すぐ、ポリスに盗難届!という事で、並んだ。←なんと、入り口には、常に10人位並んで待っていて、受付で一様に聞こえてくるのが「お財布を盗まれた」「パスポートを盗まれた」えぇえっ?!!私自身、並びながら、それを耳にして、驚いた。デンマークは平和で安全な街だと思い込んでいた。ちょっと待って、こんなにたくさんの人がスリにあってるの?!?!と愕然としたんだ。(そして、私は、お財布だけで、パスポートを盗まれてなかったことにある意味ほっとした)
デンマークは比較的安全な国である、それは確かである。
でもね、どこであっても、こうやって首都の移動の中心になるような大きな駅にはスリがいっぱいいるのだ、そういう事だ。(だから、侮るなかれ。それから、バックの表ポケットにお財布を入れた、というのは、ありえへんわ〜と、友人にも言われ、自覚が足りなかった事を反省した。)(←友人はその晩、自分がお財布をすられる悪夢を見てうなされてた、それ程、友人にとってもショックな思いをさせたの、ごめんね〜、、)
この公安署にて、英語で、'incident report'というのを書いて、提出した。
(旅行保険に入っていたら、カバーしてもらえたが、保険には入っていなかった。)
お財布には、今回の旅でメインで使うつもりだったクレジットカード1枚と、もしもの時のバックアップ用のバンクカード1枚が入っていた。
コトリさんに「北欧は基本的にキャッシュレスなので、現金はほぼ必要ないから、持ってこなくてもいい」と言われていたのだけれど、多少必要なのでは、と思い、又、私の’旅の記念’的想いもあり、デンマーク貨幣に変換した分、300DKK、とりあえず持ってきたイギリス貨幣£100位、それから20ユーロが1枚、つまり総額£150位(日本円だと2万位)この程度ですんでラッキーだったに違いない金額だったが、個人的にはこれでもかなりショックで泣きそうだったのだ。が、程なく、イギリスの銀行にカードの紛失届を済ませ、同時に、カードが悪用されていない事を確認して、ホッとした。(イギリスのバンクカードは£30迄の支払いは暗誦確認もなくスキャンするだけで可能な為、悪用される可能性も大だから)
対応してくださった女性警察官は、こう言った。「あなたの場合、お財布を出したという朝から既に6時間以上経過していて、時間がたち過ぎているから捜査はしません。但し、盗まれた財布の情報に匹敵するお財布、又は、名義のカードが見つかった場合、英国の日本大使館を通して連絡します」
大抵のスリはお財布から現金だけ抜いて、あとはゴミ箱に捨てる。ロンドンでも同じだ。(お財布は見つからなかったが、この事件の1週間後にコペンハーゲンの警察から、この内容を確認するレターがロンドンに届いた。手紙が届いた、という事に驚いた)
旅の二日目で、一文無しとなってしまった事は、とてつもないショックだったが、デンマークもスウェーデンもキャッシュレス/カードメインという事で、旅のこの後の経費はコトリさんのカードに頼る事となった。もちろん、後で返すのであっても、こうなると勝手が違ってくる。’お母さんのおごり’じゃなくて、毎回借りるわけだから。汗。
しかし、気を取り直し、心の中で、旅を仕切り直した。
これは、特別な旅であるから、たとえこんな事が起きても、私とコトリさんにとって、素晴らしき時間が過ごせますように!と。
それにしても、この旅の間のお金の事は気にするな、大丈夫、と、言い切ってくれた友人ノリちゃんと娘のコトリさんにひたすら感謝であった。涙。(この人のありがたさを知る旅でもあったのかもしれない)
この後、コトリさんと1年ぶりに再会し、アンデルセンが愛し暮らした小さな運河沿いの街ニューハウンへと向かった。(ニューハウンはカフェやレストランの立ち並ぶ通りだが、何ひとつ買わなかったのにはこういう経緯もあった。あの時、お財布があれば、ちょっとお茶でもしていこう、もちろんママのおごりでね、という事もあったと思う)
そして、又、宿泊先近くの中央駅に戻り、旧友ノリちゃん、娘コトリさんと、3人で、再会を祝った。
コペンハーゲン最後の夜。
コペンハーゲン最後の夜。
サウダージな雰囲気の中央駅裏側、カフェやレストランが並ぶ’Halmtorvet’エリアへ又向かった。ラウンドアバウトにあったカフェ'apropos'へ。
2回目もやっぱり美味しいタパス・プレートを、今宵は、3人でつまむ。:)
ここはパスタも美味しそうであった。タイガープラウン/海老のパスタに惹かれたのだが、売り切れで、ビーフのパスタを注文した。スモーキーなマッシュルームのソースにトリュフがたっぷりとかかった、こちらも◎なお料理だった。
謎の美味ディップにつかったソーセージ。:)
ちなみに、この界隈を更に先に行くとmeat packing district 元々は食肉卸業の倉庫や店があったエリアで今は話題の飲食店の発信地になっている’Kødbyen’があるのだそうだ。
そこまで辿り着けなかったけれど、この先に古き良きデンマークのおうち料理が格安で食べられるところのリンクを発見したので、残します。(次に訪れたい!)<100kr以下でお腹いっぱい!話題のレストランが集まるエリアで昔ながらのデンマーク料理が味わえるChicky Grill-Bar>
この晩、コトリさんと一緒にスウェーデンに移動する予定だったのが、諸々事情が変わり、私だけ、もう一晩、コペンハーゲンに宿泊することとなった。
食事の後、スウェーデンに戻るコトリさんを中央駅まで、見送った。
明日にはキャッチアップするが、やっと会ったのに、サヨナラだなんて。(寂)
そして、明日のスェーデン行きの電車のチケットをコトリさんに買ってもらった。
大丈夫と言ってもらっても、やはり、情けなくなった。ちなみにコトリさんは学費も生活費も全部自分でやりくりしている立派な苦学生である。
大丈夫と言ってもらっても、やはり、情けなくなった。ちなみにコトリさんは学費も生活費も全部自分でやりくりしている立派な苦学生である。
これから、親子で旅行しよう、と言ってたのに、一文無し、カード無しとなるなんて、気が遠くなりそうだったが、明るく振舞ってくれる二人の姿に、いつかどこか何かでちゃんと感謝のお返しができるよう、自分ができる限りの事をしようと誓った。
最後のコペンハーゲン夜の街
行きたいところがいろいろあったが、時間切れであったので、ノリちゃんが中央駅周りの夜の散策に連れ出してくれた。:)感謝。
デンマークの巨匠ヤコブセンの最高傑作と言われてるデザインホテル’SAS’。
こっそり&さっと覗いた。いつか、又、ゆっくりと訪れ直したい所:)
こっそり&さっと覗いた。いつか、又、ゆっくりと訪れ直したい所:)
10pmすぎ、閉館間際の麗しのチボリ公園(Tivoli Gardens)
最初に中央駅についた時、橋の上から、シャビーな遊園地の様子は拝見したのだけれども、「’チボリ’は夜の正面入り口が可愛いんだよ〜」(by ノリちゃん)という事で、エントランスまで、連れて行ってもらった。
175年前、1843年に建設された元祖遊園地の公園。こうして、ゲートの向こうを覗くと、どこかしら、縁日の屋台を想い起すような灯りで、はじめて訪れるのに、なぜこんなに懐かしい感覚にとらわれるのだろう。時間帯もあるだろうけれど、遊園地と言っても断然大人が多いのだ。この公園ができた頃、40才前後であったアンデルセンがここに通い童話の構想を練ったというのが頷ける雰囲気の素敵なチボリだった。(アンデルセンとコペンハーゲンについてはこっち)
175年前、1843年に建設された元祖遊園地の公園。こうして、ゲートの向こうを覗くと、どこかしら、縁日の屋台を想い起すような灯りで、はじめて訪れるのに、なぜこんなに懐かしい感覚にとらわれるのだろう。時間帯もあるだろうけれど、遊園地と言っても断然大人が多いのだ。この公園ができた頃、40才前後であったアンデルセンがここに通い童話の構想を練ったというのが頷ける雰囲気の素敵なチボリだった。(アンデルセンとコペンハーゲンについてはこっち)
コペンハーゲン中央駅の表玄関 ノリちゃんと一緒に、橋の上から見た時計の電気掲示板
22:22 なんと、ぞろ目のエンジェルナンバー、ラッキータイム:)
数秘術にて、2は’信念を貫いて、自分の道を信じる’というメッセージがある。まだ見えていなくても望みは必ず現実化しますよ、というメッセージだ。
特に’22’はマスターナンバーという特別な数字で、信じる心を持ち続ければ必ず願いは叶う、その為に天使たちも後盾しているよ、っていう、’見えないものに守られてる’サインを含む。2222は’これまで種まきした事が現実に実りはじめているよ’’君の道を強く信じて進みなさい’と更に強いメッセージが込められているんだよ。
(ぞろ目をよく目にするので数秘術にも興味がある)
さて、ここでこれを目にした人にも、このメッセージが届けられているのだとそう感じている。こうして、書いている今の自分にも。
翌日、早朝にデンマークを発つノリちゃんとの、短くとも濃厚な二日間だった。
ホテルに戻ってから、ノリちゃんはデンマーククローネと、スウェディッシュクローネ、+もしもの場合にと言って、日本円の現金を包んでくれた。
明日、デンマークを出発してスウェーデンに向かう前に、どこかで朝ごはんを調達できたらなぁと密かに思っていたから、ノリちゃんの気遣いに、涙が出る思いだった。今夜のごはんだって、ノリちゃんにご馳走になっていた。
感謝しても感謝しきれないから、やはり、もう一度、天使ノリコの姿と歌をここに残します。