Richmond park散策


 〜より

リッジモンドブリッジ界隈から丘に向けて、道あるようでないフィールドを横切ってリッチモンドパークをめざして歩く。

通りがかった人にカフェはどっちの方向かと尋ねると

「ああ、Petersham Nurseriesなら、あっちだよ」

ずっと彼方に向かって歩く人の影(左端)

「見えるかい?あの人たちにフォローしていったらいい」

小径に向かって足早に進んだが、出口は見えもしない。まだまだずっと先。笑
もうとっくに夕方なのに、28℃で雲ひとつない晴天。
お日様から隠れることのできないフィールドウォーク。
もう一回言うよ。4月の気温としては1949年以来の高さという29.1度を記録した日だ。
まるで、ロンドンじゃないみたいだ。

何個かのゲートを通り抜けたら、小さな教会をはさむ煉瓦造りの路地に出た。

Petersham Nurseries についた。ここは園芸店を兼ねたカフェでとても人気のあるところ。
(実は私自身ははじめての訪問なのです)
サインもかわいい。なぜかしら、星の王子様を思い出した。

矢印→右の方に行ってみると、ドアはこれだろうか?(非常に風情のある木製のドア)
残念ながら閉まっていた。時計をみたらすでに6時半を過ぎていたから。(5時に閉店)

ドアの上、見上げると、モクレンと青空

パークの中、丘をのぼって辿り着いたベンチでちょっと休憩する
木洩れ陽に癒される

丘の向こうにも延々と緑が広がっている。その中に白や薄いピンクの野生の桜が咲き誇っていて、とてもきれい。そして、立派な樹木がいっぱいある。


ようやく辿り着いたサイン。右側のPoet's Corner(詩人の小径)の方に行きたかったところがあった。
緑のトンネル
ふと、足元を見たら、この間お花屋さんが教えてくれたヘレボラスが植えられていた。
花言葉は、いたわり、愛、大切な人、友情 ’Hello, my dear' 
辿り着いた、イアン・デューリーのベンチ。
左半身に障害を持ちながら、ファンク/パンクロッカーとして名を馳せた人(今考えるとポエトリーリーディングの先駆けのようなことをやっていたアーティストだ)2000年に57歳の若さにて亡くなった後、ご家族の意向で彼がいつもきていたこの場所にベンチが贈呈されたのだそうだ。後から知ったけれど、このベンチの手すりのところに太陽電池で動くプレイヤーが仕掛けてあって、ヘッドフォンを繋ぐとこのベンチに彫り込まれている’Reasons to be cheerful'他彼の代表曲8曲が聞けるようになっているらしい。
他よりさらに小高い丘の上のベンチに座って、イアン・デューリーが愛したという景色をしばし眺めてみてから、丘をくだることにした。
緑の芝生にポツポツと咲いているお花が春の到来を歌っている
丘の向こう、下の方に広がる緑の海原
そこを2匹のうさぎがすごいスピードで走っていくのが見えた。
まるで「不思議の国のアリス」にでてくるうさぎみたいに:)
ここにいたら’妖精’にも出会うかもしれない
それにしても、リッチモンドパークは桁違いの大きな公園だった。北ロンドンにも大きくて素晴らしい公園はあるが、スケールでいうと比べ物にならない。ここはまだ入り口界隈で、本当に訪れたかった庭園イザベラ・プランテーションまではまだ随分先で、日が暮れるまでにたどり着けない事を悟り、駅に近い出口へと帰路に向かうことにした。
もうすっかり7時をまわっていて、後1時間位で日暮れという頃だろうか。

公園の中に車道がある。この車道沿いに舗道があり、そこを歩いていくと出口に到着する。
ひときわ鮮やかな桜

気持ち良さそうにジョギングする人たち
と、人だかり発見。
なんと、その向こうに、野生の鹿が!

リッチモンドパークは野生のアカシカとダマジカが生息していることで有名なのです。

でも、まさか、遭遇できるとは思っていなかったから、なんて、嬉しいサプライズだったでしょうか:)

つづく