Swedish summer holiday~シムリスハムン~スコーネ地方の海沿いの街(1)
Swedish summer holiday~シムリスハムンへの旅と船乗りの守護聖人を祀る聖ニコライ教会(2)
お日様の下で朝ごはんを頂く。
その残りでお弁当を作って、午後から日帰りの電車の旅とした。
(写真は撮らなかったが、ニシンの酢漬け入りチラシ寿司のおにぎり、紅生姜の卵焼き、マグロのポン酢漬け焼き、ブロッコリーとインゲンの胡麻和え、キュウリとラディッシュの浅漬け、冷たいほうじ茶だった。)
12:20pm お弁当持って、Lundの駅を出発した。:)
土曜の午後のスウェーデン。
窓の外に広がる田園風景。
のんびり〜と電車の旅。
1pm 突然現れた海景色に心踊る。
イスタード(Ystad)という街。
このイスタード駅を通過して、更に先のシムリスハムンまで、電車の旅が続く予定だったのが、この先のルートで何か問題が起きたそうで、全ての電車がキャンセルとなり、イスタードで下車する事になった。汗。(スウェーデンの駅はチケットの自動販売機があるくらいで、駅員さんがいないから、事情をきく事ができない。アナウンスは聞こえたのだけれど。)
ちなみに地元の人たちは、バスや電車のチケットを、携帯のアプリで買い求めるのが普通だそうで、今回は、コトリさんにそれを全てお願いしていた。バスの場合は、乗るときに携帯画面をチェック、電車の場合は、途中で回ってくる乗務員さんに、やはり携帯画面を見せる仕組みになっている。現金でチケットを買うこともできるが、ほぼ、紙なし/キャッシュレスでの移動が一般的なのだそうだ。
さて、急遽、バスの旅に変更。
サクサクとチケットの手配、実に頼もしいコトリさんなのであった。:)
その間に、ひとり、駅を出て、港の様子をのぞいてみる。
イスタードは大きなフェリーの波止場でもあった。砂浜のあるビーチはずっと向こうで、バスに乗らないとたどり着けないというから、ここの観光は諦めて、シムリスハムン行きのバス停へと向かった。
バスのルートは高速という感じではなく、延々と続く畑の中を突っ切っていく。
電車の窓からも何度か見た、巨大な風力発電の風車。牧歌的な風景が広がるのに、この風車が現れると、近未来的な不思議な光景になる。
Swedish summer holiday~シムリスハムンへの旅と船乗りの守護聖人を祀る聖ニコライ教会(2)
day six 8/4 @Lund/Sweden スウェーデンのルンドから
シムリスハムンへの半日旅行の日
コトリさんと日帰り旅行の為、街中のアパートから、郊外の主に学生さんが住むアパートの方に移動した。
お天気の良さも相成り早朝から目がさめる。
昨夜の残りを温め直して、コーヒー豆をひく。
久しぶりに美味しいコーヒーをゆっくりと淹れるようなゆっくりとした時間が流れる。
昨夜の残りを温め直して、コーヒー豆をひく。
久しぶりに美味しいコーヒーをゆっくりと淹れるようなゆっくりとした時間が流れる。
前の晩、このベランダに出て涼んでいたら、蛍が飛んでいるのをみた。
やっぱり、この辺りは水も綺麗なのだろう。
やっぱり、この辺りは水も綺麗なのだろう。
お日様の下で朝ごはんを頂く。
暑い、と言っても、過ごしやすいスウェーデンにて、外にいるのが気持ち良い時間。
ハンガリー風パプリカソーセージ、スーパー雑穀サラダ、ポテトに目玉焼き
この間、スウェーデンに来て、初の和食をこさえた。ハンガリー風パプリカソーセージ、スーパー雑穀サラダ、ポテトに目玉焼き
その残りでお弁当を作って、午後から日帰りの電車の旅とした。
(写真は撮らなかったが、ニシンの酢漬け入りチラシ寿司のおにぎり、紅生姜の卵焼き、マグロのポン酢漬け焼き、ブロッコリーとインゲンの胡麻和え、キュウリとラディッシュの浅漬け、冷たいほうじ茶だった。)
12:20pm お弁当持って、Lundの駅を出発した。:)
土曜の午後のスウェーデン。
窓の外に広がる田園風景。
のんびり〜と電車の旅。
1pm 突然現れた海景色に心踊る。
イスタード(Ystad)という街。
このイスタード駅を通過して、更に先のシムリスハムンまで、電車の旅が続く予定だったのが、この先のルートで何か問題が起きたそうで、全ての電車がキャンセルとなり、イスタードで下車する事になった。汗。(スウェーデンの駅はチケットの自動販売機があるくらいで、駅員さんがいないから、事情をきく事ができない。アナウンスは聞こえたのだけれど。)
ちなみに地元の人たちは、バスや電車のチケットを、携帯のアプリで買い求めるのが普通だそうで、今回は、コトリさんにそれを全てお願いしていた。バスの場合は、乗るときに携帯画面をチェック、電車の場合は、途中で回ってくる乗務員さんに、やはり携帯画面を見せる仕組みになっている。現金でチケットを買うこともできるが、ほぼ、紙なし/キャッシュレスでの移動が一般的なのだそうだ。
さて、急遽、バスの旅に変更。
サクサクとチケットの手配、実に頼もしいコトリさんなのであった。:)
その間に、ひとり、駅を出て、港の様子をのぞいてみる。
イスタードは大きなフェリーの波止場でもあった。砂浜のあるビーチはずっと向こうで、バスに乗らないとたどり着けないというから、ここの観光は諦めて、シムリスハムン行きのバス停へと向かった。
バスのルートは高速という感じではなく、延々と続く畑の中を突っ切っていく。
電車の窓からも何度か見た、巨大な風力発電の風車。牧歌的な風景が広がるのに、この風車が現れると、近未来的な不思議な光景になる。
それから、このバスの旅で、畑の中に突き出している遺跡のような石を幾つか見かけた。あまりにも突然現れるから、写真は一つも撮れなかったけれど、どうも、この辺りにレイラインがあるんじゃないか、という予感。そうして、辿り着いたシムリスハムン。
ニシン漁で栄えたという街。
平和を絵に描いたような街だけれど、防空壕の跡を見つけた。
どの国にも戦争の爪痕は残っていて、ここもまたそうであったのだなあと、複雑な気持ち。今、平和に過ごせているという事を、ありがたく思いなおした。
石畳道の舗道に昔ながらのこじんまりした家が立ち並んでいる。
こういう生活が今も存在している。
そういえば、デンマークもそうだったけれど、スウェーデンも窓にカーテンがかかっていない家屋が多い。窓辺にはそれぞれのテイストで置物が配置されていたりして、どの家の窓もギャラリーのよう、窓辺ごとに語られているお話の入り口のようで、ついつい覗きたくなってしまう。:)
それにしても、本当に人が住んでいるのかな、と思ってしまうほど、通りは静かで、耳をそばだててみるのだけれど、TVの音も聞こえない。
開け放された窓の向こうから、微かに人が暮らしている物音が聞こえるような気がする。
簡素な住宅街を抜けると、船乗りの守護聖人を祀る聖ニコライ教会(St Nicolai Church)に辿り着いた。
教会の入り口にはこんなサインがあった。
Chapel of the herring fishermen「ニシンの漁師の為の教会」
Simrishamn is a place where land, sea and sky come together. At the mouth of the Tommarp river people have lived on and by the sea for generations.
シムリスハムンは大地と海、空が混じり合う場所。トマープ河の麓であり海辺であるこの地に何世代にも渡り人々が生活してきた。
<大地と海、空が混じり合う場所>というフレーズに頰がほころんだ。素敵な表現だ。
海岸に立った時、まさに感じた事だった。
とても可愛らしい教会。
入ってすぐ入り口に飾られていた、鉄のオブジェに目がとまる。
船乗りの聖人を祀っているというのが、伝わってくるような、諸々のエレメントが実にチャーミングな、小さな教会。
左奥に設置されていた聖人のコーナー
聖人の像の上には王冠のような形の飾りが置かれている
真上に施されていたのは、平和の象徴、金色の鳩だった
それにしても、聖人の姿がなんだか無性に可愛らしい。
おじさんなのに、ヴィーナスのように感じる、こんな像をニシン漁の漁師の為に、何世紀も前に作った人は一体どんな人だったろうと想いを馳せる。
ここはマリア様を飾るところかなあという場所に置かれていた木彫りの像があった。
こういうの見た事がない。これは一体何の像なんだろう。
なんだか、かぐや姫みたいな、それでいて、とっても現代的なのだけれど、いつ作られたものなのだろう?
教会の入り口を見上げたら、目に入った、太陽の光と影を使った古代の時計。
刻み込んである太陽の真ん中から針金のようなものが突き出していて、これがおそらく時間を示す。この針金の影が何分かを示しているのかな。
写真の記録には16:43とあるから、少し、時間はずれているけれど、凄いな。
時間を司る人達が残したものがまだここにこうやって残っている。
さて、この後、私は近郊のレイライン巡りをしたかったのだけれど、どこに移動するにも、バスは1時間に一本と限られているし、ルンドに帰るのに1時間半かかるから、遺跡巡りは諦めて、シムリスハムンで時間を過ごす事にした。
日が暮れる前、もう一度立ち寄ったビーチにて、遭遇した’クラゲ’の遊泳と、コトリさんの友人の紹介で訪ねた、素晴らしいピザ屋さんへと、思いがけない旅の記録は続く。