Sabakan
鯖缶寿司
The Japan Foundation主催のtouring filmの一環で、ここロンドンにて、1986年、長崎を舞台に、二人の少年のひと夏の冒険と家族を描いた映画「サバカン」を観ました。
携帯もネットもなかったあの時代、斉藤由貴にキン肉マンの消しゴムとか、懐かしい気持ちで。
正確にはその時代にはすでにロンドンと日本を行き来し始めていたから、日本の記憶は少なめながら。
どこか、自分の頃の、ちょっとした’冒険’の思い出を重ね合わせながら、ドキドキと、ハートがあったかくなった映画。
監督の金沢知樹さんは、ドラマ「半沢直樹」の脚本など、テレビ、舞台の脚本、演出を手掛けてきた方で、
これは映画監督としてのデビュー作品なのだそう。
(キャスティングが良かったのは、そういう拝見があったからかと納得。ちなみに、かっつんかっつんの少年を堂々と演じた男のことは原田芳雄さんのお孫さんだった)
ロンドン上映に伴って、監督からのメッセージ映像がありました。
この映画は長崎出身の監督自身の子供の頃の思い出がモチーフになっていること。
作品で竹原ピストル演じる、無骨なお父さんのことがずっと嫌いだったけど、映画を作り進めていくうちに、実は、お父さんのことが大好きだったと気がついたって。
そのお父さんは、上映の一年前に他界されたそうで、実際にこの映画を見てもらう事はできなかったけれど、きっとあの世から見てくれていることを祈って、と、ちょっぴり涙ぐんでいるようにも見えて。
そして、始まった、美し〜い長崎を舞台にした、ハートウォーミングな映画でした。
最近のクドカンの新しいドラマにしてもだけれど、このところ、今と昔のギャップの再検証みたいな発信が目に入るようになってきていて。
昭和と現代って、当時の私たちには想像もできなかったくらいの、テクノロジーの進化、ジャンプで、コミュニケーションの方法、子供たちの遊び方も、多様化して、アナログな自分は、時々ついていけない、と感じながらも、こうやって、オンラインの恩恵にもあやかっている現代の昭和世代。(海外在住組は、またちょっと違う目線で、日本での価値観の変化を捉えているかもしれない)
ともかく、そんなうんちくは置いて、この映画の中で描かれていたのは、純粋に、あったかくて、熱い人と人のつながり。登場人物は、時に残酷で、エグいのに、見終わった後、ホクホクとして。
さて、帰宅してから、イギリスの鯖缶を味噌煮にして、鯖缶握りを作りました。
暖かい〜気持ちで、映画を思い出しながら、頬張りました。
鯖のオイル漬けの味噌煮
鯖のオイル漬け
しょうが 一片
酒 大さじ2
みそ、みりん 各大さじ1
きび砂糖 大さじ1/2
ねぎ
鯖缶のオイルをのぞいて、調味料合わせ、ふわりとラップして、600w電子レンジで2分、ひっくり返して、2分。
酢飯を握って、サバ味噌のせて、海苔で巻いて、鯖缶寿司に。炒りすりごまもかけました。
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