クリスマス・イブの献立覚書 2023

Christmas eve menu 2023

サーモン・ウェリントン(鮭のパイ包み焼き)
きゅうりとディルのマスタードソース
にんじんとビートルートの紅サラダ(オレンジ・パーセル)
フライパンで作るポテト・ダノフィー
芽キャベツ
玄米ベースのシーフードドリア

<イギリスのクリスマス・イブ事情>

イギリスのクリスマスの定番はローストした肉料理にポテトと芽キャベツ、と大方決まっているのだけれど、イブの夕飯って、一体みんな何を食べてるんだろう?→何年も住んでるのに、はじめて疑問に思った。😆どうやら、パーティーフード的なものをお酒と一緒にいただいているよう。確かに、スーパーの棚は、オーブンに入れて温めるだけのクリスマス仕様のフィンガーフードが山積みになるし。近年のイギリスは国際色豊かな食処となったから、おつまみも、往来の伝統的なもののほかに、中東スパイス系、東南アジア・エスニック系、カリビアン系、今年は’和食’も一人気で、和風ヨーロピアン的なものまで売られてる。

↑気になるところだけど、ひとりだと、やっぱり手がでない。お弁当のおかずに良さそうだけど、クリスマスから年明けまで、仕事もお休みになってしまうから、お弁当いらないし、冷蔵庫にストックするスペースが足りなくなってしまうから、やっぱり、買いませんでした。😅

うちは、クリスマスメニューの前準備と、簡単な前菜を作りおいて、つまむ感じとしました。


<わがやのクリスマス・イブ>

さて、12月24日は、母の命日で、弟の誕生日という、大切な家族の慈愛のめぐる日でもあり、私にとって、特別な日です。

イギリスの日付が変わったタイミングで、日本に住む弟に、誕生日おめでとう、メッセージのやり取りをして、朝がきたら、クリスマスの仕込みの買い出しに行き、お供えするお花を買います。なぜか、この時期、煌びやかな花束にまじって、必ず、地味な菊の花束も売られているので、迷いなく、菊を買って帰ります。キク科のお花は、本当に清い香り、なので、なぜ、このお花が神聖な行事でお供えされるのか、よくわかります。

手持ちのお線香で、特に上等なものを選んで焚き、般若心経を詠んでお供え、命日の供養、毎年、これが、クリスマスイブのうちの幕開け行事になります。

<インスピレーション・今年の思いつき献立>

とりあえず、クリスマスの定番メニューの前日の仕込みをしながら、BBCのクリスマス料理番組をBGM代わりにチラ見していたら、どうしても作りたくなってしまった、ナイジェル・スレイター氏レシピの’サーモン・ウェリントン(鮭のパイ包み焼き)’  パイ包み焼きのウェリントンは本来はビーフだけど、このレシピの素敵なところは、サーモンの切り身にきゅうりとヨーグルトのディルソースを一緒に挟み込んでパイにしてしまう!(イギリス、というより、とっても北欧的な組み合わせです)

既成のパイ生地シートは、イギリスではお安く売られているので、りんごや梨を使った簡易お菓子作りに、よく活用しています。

買い出しに行かなくても、材料は全て我が家にあったので、予定を急遽変更して、これをイブのメインに作ることにしました。


*サーモンのパイ包み焼き (詳細は上のナイジェルさんのレシピリンク)

サーモン切り身

パイシート


<きゅうりとディルとディジョンマスタードのビネガーソース> 

皮を剥いてサイコロ型に切ったきゅうり

ディジョン・マスタード、はちみつ、白ワインビネガー (5:2:1)

ディル たっぷり

塩、胡椒

*オプションで、溶けるチーズ(ブルースティルトン)


サーモンは半分の厚みにスライスして、小麦粉を振ったパイシートの中央に置き、きゅうりとディルのソースを挟みます

作りたいパイの大きさに対して、うちにあった切り身が小さかったので、二つ合わせてます😅

二つパイ生地で包んでから、中央をカットして、チーズちらして仕上げに見せるというのは、ナイジェルさんのアイデア🤩 

うちには、オーブングリルがないので、今年買った、小さいエアフライヤーを使って調理しています。(暗くて、よく見えないけれど、、エアフライヤー、なかなか、いいお仕事をしてくれています)

つけ合わせに、にんじんとビートルートのサラダ。(市販の酢漬けのビートルート+にんじん、オレンジ、オリーブオイル、きび砂糖、海塩少々)

オレンジの皮で包みました。

*フライパンで作るポテトダノフィー 

ポテト

バター

ガーリックとアンチョビーの旨みペースト オリーブオイルでじっくりガーリックを炒め、アンチョビーを合わせて、ブレンダーでペースト状にしたもの 

チェダーチーズ


インスタで見つけたのだけれど、元の投稿が探し出せないので、おぼえで失礼。

まず、ガーリックとアンチョビーの旨みペーストを作る。

ポテトは、スライサーで薄切り。

フライパンにバター、たっぷり目に入れて、弱め中火で、ポテトのスライスを並べる。

レイヤーごとにガーリックアンチョビーペーストと、チーズとバターを散らす(私は2、3レイヤーごとにしました)ポテトを重ねている間もずっと加熱中。

レイヤーが終わったら、ホイルか、ブラウンペーパーで落しぶたして、数分、蒸し焼き。

ひっくり返してみたら、ちょっと焦がしてしまいました。😅 これ作ってる間に、芽キャベツも炒め煮。

見た目、お好み焼きみたいだけど、チーズの風味が効いたハッシュドブラウンです。


これは、前菜的プレートとなり

その後、玄米ベースのシーフードドリアで締めとなりました😌


母の命日には、何かとメッセージ的な発見があったりするので、弟の誕生日も兼ねて、何かありますか?というような気持ちで、未だ整理しきれていない遺品の整理をします。

出てきたのが、私が13歳の時に、家庭科の授業で作った、はじめてのミシン、エプロン。

数回使った形跡はありながら、よく、こんなものをとっておいてくれたなあ。ミシン糸の調節がうまくいってなくて、ミシン目がつってるけれども、このオーソドックスなデザインが愛おしい。

中学生からあまり身長も伸びていないので、爆、今でも着られるくらい。

まだ、着られる?!ていう驚きありながら

何か、その頃の自分と母と家族と現在と、もう一度繋いでくれるような気がして、この愛おしいエプロンをつけて、台所に立ちました。


もう一つ、出てきたのは、元役者だった、弟の初舞台のパンフレットとチラシ。

その当時、私はすでにイギリスに移住していて、かなり長く日本が遠くなっていて、この頃の日本との記録は全くなく、私が不在で知らなかった家族の大切な出来事をあらためて知らされたような。


母の遺品の中で、子供の私たちに母が亡くなった後にも気がつくように残されたものだ、と思われるものがあって、そのすべてに、手書きのメモ書きが残っています。

忘れないで、と、言われている気がして、大切に、抱きしめました。🙏


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