愛と感謝の食卓
人は誰でも’心のよりどころ’というものが必要で、それぞれ何かを持っていると思う。
それは、人や動物って生きて存在しているものだったり、もしくは、なくなってしまったけれど心の支えになっている存在、または、日常にある、趣味や何か、好きな物事だったり、何かしら、日々の、心のよりどころがあると思う。
そして、それが、側からみて、たとえ小さなことだとしても、小さなことも積み重なれば大きな力となるし、そのものさしは、自分の心にあるんじゃないかなあと思う。
悲しいことや辛いことがあると、ごはんも喉を通らないけれど、人間って、感情や心の状態とは別に、どんなに悲しかったり苦しくても、時間がたてば、お腹がすく。(それは、肉体は元気な証拠だから、逆にこの食欲が戻ってこない時、何を食べても美味しくない時は、私は肉体のSOSサインだと思って体を気遣うようにしている)
まだ、自分の心の中の悲しみや不安は癒えていないのに、そんなふうにお腹が空いたとき、ならばそんな時は癒しごはんをこさえよう、と、そう思う。そんな気持ちの時、何を食べたら、元気になるかな、ほっとできるかなあ、と、そんな自分を思い描いてみると、献立が浮かんでくる。
ふっと、その時折、大切な誰かを思い浮かべることもある。その人が笑顔になるようなそんなごはんを作ろう、と、そうすると、するすると献立が浮かんできたりして、気がつけば、台所に立っている。
私にとって、お料理というのは、そんな風に、自分にとっての’心のよりどころ’なんじゃないかなあと、つくづく思う。食卓を前に口福に満ちた笑顔、それは自分だったり、他の大切な人だったり、を思い浮かべながら、台所に立つことが、まるでセラピーそのもので、その先に、それをいただいている自分がいて、自分で作りながら、できたものに感謝しているし、料理ができるようになった経緯でそのコツやお料理の楽しさを教えてくれた方達にも心から感謝していて、実にしみじみと美味しいを噛み締める。
昨日の訃報で泣きはらした翌日、今日はその方の笑顔を思い浮かべながら、ご飯を作ろうと思いました。
*サボイキャベツのお味噌汁 実はこの数日繰り返して土鍋で作って頂いてる。1/8くらいに串ぎりしたサボイキャベツをひたひたの水と土鍋に入れて、とろ火で10分くらい煮込んで、出汁のもと+お味噌でできあがり。整腸作用があるんじゃないかあと思える優しいお味。
今回は、鶏手羽を生姜、青ネギと煮込んだスープを半分足しました。
仕上げに、大根葉っぱを浮かべて、白味噌で。ほっこり味。
今日は、このサボイキャベツのお味噌汁を柱にした、美味しいごはんを作ろう、ということにした。
たらこに合う献立、で、思いついたのが、お魚を使った献立、で、冷凍庫に白身魚の切り身があったので、これを使ってメイン。作りおきの甘酸っぱい野菜惣菜をそのまま使って南蛮漬けに。
*人参ときゅうりの胡麻甘酢和え 冷やし中華みたいな味の野菜小鉢
にんじん、きゅうりの千切り
酢 小さじ3
醤油 小さじ1
きび砂糖 小さじ1
ごま油 小さじ1
これは、この間、ポルトガルのピリピリチキンの串焼きに添えたパプリカとトマトのサルサ。これ、南蛮漬け風に添えても美味しい。
*白身魚の紅生姜天ぷら+燻製たらこのチリマヨディップ+パプリカとトマトのサルサ
これ、ライムとフルーツ系果汁(オレンジやマンゴ)足したら、カリビアン風に変身しそう。
燻製たらこと白身魚をすり合わせて、フライにしても美味しいかも。
大きな大きな存在。
愛と自分の人生に奇跡をもたらしてくれた存在。
春の陽気溢れる午後、笑顔でお客様をお見送りした後、今日は心を込めて、教授にごはんを食べていただくつもりで、食事をこさえようと思った。
特別ではなく、ごくごく普通の家庭料理で、でもきっとお好きなのではないか、という味つけを、空想の世界でお尋ねしながら、今日のありがたい食卓ができあがった。
旅立つ尊い命に
新しく生まれてくる命
どちらも今この瞬間
世界は尊い光で溢れている
生まれてきてくださってありがとう
そしてこれから生まれる命へ
愛と感謝を込めて
deeply missed you
教授 ありがとうございました💗
☆レシピブログ☆