夏の終わりと冷やしレモンラーメン

30度超えの真夏日となったロンドン週末。

仕事から遅くに帰宅したら、家の中まで昼の熱気が残ってて暑い暑い。
それから家中の窓を開け放して、真夜中近くまで、風の入れ直し。
明日も暑いに違いないと、夜風で涼をとりながら、この涼しいうちにごはんの仕込みをする。
やっぱり、冷麺でしょう。

冷やし中華とか、いつもなら、かけつゆも手作りするのだけれど、今日はずぼらなレシピです。

なぜかというと、この間、めったに買うことのないインスタントラーメンを二つ買ったから。

日清のシーフードラーメン65pとかのやつ。

実際、インスタントラーメンを買ったのは2年振り位かもしれない。

マックもKFCも恐らく10年近く行ってない。コーラやファンタ類の炭酸飲料も同じく口にする事はない。小さい頃は浴びるように飲み食いしてたのに、今は欲しいとも思わなくなった。

たまにジャンクフードに手が伸びることを、セラピスト仲間の友人に言わせると、いわゆる’毒出し’で猫が消化できない葉っぱを食べて毛玉を吐き出すのと同じ、デトックスのようなものじゃないかしら、と言う。

さて、なぜ、出前一丁に手が伸びたのかって。

昔は日系のお店かチャイナタウンに行かないと見かけなかったインスタントラーメンは、今では普通にスーパーで売られていて、アメリカンやインディアン、メキシカン、コリアンなどと並んであるジャパニーズのコーナーに、マヨネーズやお醤油、焼き海苔やお米なんかと一緒に並べられている。以前近所のTescoで「食べるラー油」まで見つけて驚いた事があった。久しぶりに寄った、そのTescoのジャパニーズコーナーで、どんなものが売られているのかしらと、興味本位で立ち止まって、棚を眺めた。
そして、昔からパッケージも変わらない馴染み深い’出前一丁’に目がとまった。

多分「どんな味だったっけ?」と思ったのね。

小さい頃大好きで、特にカップヌードルのシーフード味は、毎日くらい食べてたんじゃないかと言う位。実家は’釣具屋’を営んでいたから、お客さんたちが釣りに行く時に持っていくのに便利なドライフード類が山積みされてあったのね。だから、お腹が空いたら勝手に食べていい、と言う無法状態だった。(まあ、すっかりMSGの虜になっていたんだと思う)それを思い出した。それは’美味しい’思い出だったのね。

しかし、あまりに長い事食べてないから、食べたら具合悪くなるかもしれない

と横切る不安を置いといて、いつか、その思い出の味に浸る時の為に、バスケットに入れた訳。

インスタントラーメンは二袋あるから、ひとつは普通に食べるようにとっておける。
だから、とりあえず、便利と言う事でこれを使って、即席冷麺を用意する事にしました。
*冷やしレモンラーメン
  • インスタントラーメン
  • ねぎ
  • きゅうり
  • ハム
  • もやし
  • チリペッパー(辛いのが好きな人は)
  • 錦糸卵
  • レモン
  • 白すりごま
  • 柚子胡椒

  1. ラーメンの麺は固めに茹でる
  2. もやしとチリをオイルで炒めて、塩胡椒して器に取り出す
  3. 2の鍋にねぎを入れ、さっと炒めたら、お水を足し、スープの素を入れてスープを作る
  4. 錦糸卵を作る
  5. 塩もみきゅうりを作る
  6. ハムを切る
  7. 麺と具材、スープをそれぞれタッパーに入れて冷やしておく
  8. 食べる時に、レモンを絞り、レモンスライス数枚を飾る
  9. 好みで柚子胡椒も合う


さて、猛暑であったロンドンは、翌朝グレイの空で夜明けとなって、お日様が顔を出すこともなく、夏が駆け足で過ぎ去ったかのよう。。。😓せっかく、冷麺の用意しておいたのに。。。

でも、昼過ぎから、ようやくお日様が戻ってきて、夕方には、我が家のキッチンにも燦々と西陽が降り注ぎ、冷麺にふさわしい時がやってきました。

冷蔵庫からタッパーを取り出し、さっと器に盛るも五分で、できあがり。
立派な冷やしレモンラーメン。
日清出前一丁のあっぱれな出世となった瞬間。


夏が過ぎていきます

Aldeia De Ogum by Joyce