海外生活30数年間、人生初、手作り生こんにゃくのお裾分けを頂いた。(感涙)
うわ〜い、プルプルしていて、見るから優しい。
おまけに手作りの山椒醤油まで。涙。
なんと、醤油そのものが数年かけて作られた直仕込みで、麹も入っていて、ほんのりと甘みもあり、そして、ピリッと清らかな山椒の実が漬け込まれていて、蓋を開けた途端に、フワーッとたまらない山椒の香り。こんな素敵なものを、ロンドンで頂けるだなんて、本当に本当に感謝した。
帰ってきてから、早速、この、素敵な生こんにゃくが主役のプレートを作る事にした。
手作りこんにゃくは’人生初’ながら、こんにゃくの’お刺身’はまだ日本に住んでいた時、時々食べた記憶があって、確か、青海苔が入ったのあって、それが好きだったなあと思い出したよ。
白身魚の薄造りみたいに見立てて、味見プレートを作ってみようと思って、これに添える副菜も、この素敵な生こんにゃくと山椒醤油をひきたてるようなのがいいなあと、あるものでこさえました。
生こんにゃくの薄造り アオサとクレス 山椒仕込みの手造り醤油
生こんにゃく糸づくりの七味納豆昆布和え
椎茸と納豆昆布の三升漬け和え
塩揉み蛇腹きゅうりの大葉風味 on the とろろ昆布
いろいろとあって、実はとってもおちこんでいたんだけど、本当に元気を貰いました。
こんにゃくが美味しいとか、こんな事話せるって幸せな事だよね、と、後からメッセージもらったのだけど、本当にそうだなあと思った。
嫌な事や辛い事があると、日常の全ての小さな楽しみも泥水の中に埋まってしまうような気持ちになる事もあって、でも、そんな負のエネルギーのフィルターをこんな素敵な事にかけてしまうとしたら、とても勿体無くて、私たちは、日々の、こういう特別な恵まれた瞬間に、もっと光をあてる(心を向ける)べきだと思った。
そうしたら、一口一口が、本当にありがたくて、美味しくて、怒って、落胆していた自分が、感謝の気持ちでいっぱいになって、涙がでた。
そんな風に、涙が出るほど、美味しいと思った食事だった。