Swedish Summer Holiday~day six (3) シムリスハムンの自然と小粋なガーデンカフェ

day six 8/4  (3)シムリスハムンの自然と素敵なガーデンカフェ

きれいだなあ〜。

この眺めを目にした時、まるで’タルコフスキー’の映画のようだと思った。

南スウェーデンのスコーネ地方にあるシムリスハムン、かつてはニシン漁が盛んであったという漁村。駅を出て、数分で海岸沿いに着く。

透き通るような水。

名物屋台のニシンのフライとマッシュドポテトのリンゴンベリー添えを頂いてから、海辺を散策。
波止場に腰掛けて、足先を海につけたら、この上なく気持ち良かった。

よく見ると小さな魚がいっぱい泳いでいる


最初、全然気づいてなかった。水面を見る事に、目が慣れてきたら、たくさん泳いでいるのがよくわかったの。うわ〜、バシャバシャして、ごめんね〜。

さざ波がとてもきれい
いつまでも見ていたいくらい きれい

そうして、海岸から、覗き込むように、魚を見ていたら、突然現れた ふわふわと遊泳するもの
’クラゲ’だった!
これまで、水槽にいるクラゲは見たことがあっても、自然の’クラゲ’を見たのは初めてのことだった。本当にビックリした。(’アビス’(J. キャメロン)思い出した。)

そして、実はこの時、ママはちょっと機嫌が悪く、w、なぜかというと、イースタッドからシムリスハムンまでのバスの旅の道中で見かけた’遺跡’の事が気になって、この近郊にあるという’遺跡巡り’がしたかったのだが、それには時間が足りない、という事で、内心、せっかくここまで来ているのに、と、ふてくされていた私と、一人で行きたいなら行けば、という感じになっていたコトリさんであった。汗。(コトリさん、ごめんね〜)

それが、この’クラゲの遊泳’との遭遇で、親子共々歓喜して、それから、クラゲ探しをちょっとした。「ジェリー、ジェリー」と呼びながら、海岸を歩いて行ったら、また、プカプカと現れたりして、それで、クラゲを追っかけているうち、私たちのモヤモヤしていた気持ちはすっかり吹き飛んだ。爆。

同時に、この海にクラゲがいることを知らないで、あのまま海に足を投げ出して、バシャバシャやってたら、あら、刺されていたかも?と思ったら、刺されることもなく、キレイな海水の気持ち良さを体験させてもらって、そして、今、安全に海の上から、この不思議な生き物の泳ぎを眺めている事が、超ラッキーに思えてきた。:)まさに、ありがとう♡クラゲさん、という気持ちだった。:)

そうして、気分も晴れやかに、コトリさんの友人がお勧めという食べ処、海岸から駅に向かって数分のところにある小さなコートヤードに向かった。

ApotekarnsというB&Bに併設されたカフェ、レストラン、プラント雑貨の集まる場所。
(表通りにサインはないが、道の入り口にこんな可愛いマップが張り出されている)
緑に溢れているコートヤードの中。イラストのように、この中は、なかなか洒落た空間である。港の素朴な光景とは全く別世界の街の姿だった。

この日、カフェのオープン6pm前に一度様子を見に行ったのだけれど、既に長蛇の列ができていて、表のバーエリアも人だかりで一杯だった。この’静かな’印象の街のどこにこんなに人がいたの?と思うような活気、そして、アーティストっぽいご年配や、若い家族、おしゃれな若者の姿があった。

ういえば、その時、お店の仕込みのBGM にProdigyの firestarterが大音響で流れてて、刺青姿の凛々しいシェフがテキパキと出入りしていた。また、家族と並びながら、この音に合わせてエアギターやってる子供の姿もあった。実に、ガイドブックにのっているシムリスハムンとは大違いの空間だったのだ。爆(その時頭の中にあった’遺跡’の事と、その後の’クラゲ’の件ですっかりその事を忘れていた)

既に7pmをまわっており、お腹も空いてきたところなだけど、聞いてみたら、既に10組ウェイティングリストにサインしていて、待ち時間1時間!+ピザをオーダーしたら+30分はみてください、という事で、う〜ん、そんなには待てないなぁ。

一杯だけ飲んで帰る事にした。

みんなが頼んでいたオレンジベースのフィジーなカクテル'Aperol Spritz' を頼んだ。非常に美味しかった:)(美味しくて飲み過ぎ危険なやつ)

そして、ちょっとカフェの横から、サーブされているピザの様子が見えてしまった。

ピザなんて、どこでも食べられると思っていたが、長蛇の列の’人気’という意味がわかった。なんて、美味しそうなピザなのか?!素材にはこだわりの野菜を使った自家製のドウに窯焼き、お肉が食べたい人は、サラミなど別注文して自分でピザと合わせてたべる仕組みになっていた。これは、待っても食べたいかも。。

と言うわけで、急遽、予定変更して、1時間待ちして食べて帰る事に。

直径40cm位ありそうな豪快なピザ

ドウは薄めでサクサクといけそうな、手作り感満載の素敵なピザが出てきた。

実に待った甲斐があった。

*Durmaz 150kr 赤ピザ
マッシュルーム(hallestadsvamp)チーズ(stella fran vilhelmsdal)クリーム(lokkram)クルミ、ルッコラ

*Granqvist-vit pizza (白ピザ)150kr
チーズ(リコタ、マスカポーネ、Vilhelmsdals)ポテト、ホイップした玉子、リーク、ほうれん草

これまで、食べたピザの中でもかなり高得点の美味しいピザだった!

なんで、最初に訪れた時に、予約しておかなかったんだろう、と後悔したので、もし、ガーデンカフェに行く場合は、早めに行って、予約をしてから、バーで飲むなり、海岸沿いを散策して過ごすことをオススメする。

最終電車に間に合うように、お店を出る頃。この時はストーンズがかかっていたけれど、全般的に60~70'sのBrit Rock/Folkがかかっていた。選曲かなり良し。

私たちは食べきる時間がなかったので、take away用にボックスをもらって、持ち帰った。:)明日の朝ごはんに、頂くことに。

10:17pm Luton行きの電車の窓から、夕暮れていく風景