7月30日から約1週間、スウェーデンに留学中のコトリさんに会いに行く、初の北欧旅行。
マヤ暦において’家族’や’絆’がキーワードとなる’白い犬’の13日間の4日目から、志を持っ幕開けした’夏休み’の始まりだった。
しかし、出発寸前まで、慌ただしく、スーツケースのパッキングに取り掛かかれたのも前日の夜だったし、アクシデント続きで、フライト当日旅行代理店とのやりとりに問題発生して、飛行機の搭乗もあわや間に合わないかもという実にギリギリ。大汗。
予定を立てる、というには程遠い状態で飛行機に搭乗となった。
とりあえず、飛行機に乗ったら、あとは何とかなるだろう、と、言ったような、本当に、どんな旅になるか、想像もつかなかった。
ただ、大切なことは’コトリさんと一緒に過ごす’ ’彼女が一年近く暮らしている彼の地の様子を肌で感じる’ そして’ロンドンの都会の喧騒から遠ざかり、北欧の自然で心身の洗濯をしたい’という事だった。そして、それは全て叶う旅となった。また、真の’豊かさ’について、深く感じることができた時間となりました。
さて、その旅も終え、ロンドンの暮らし、という私の日常に戻ってきました。
旅の記録は追々書き足していくとして、最後の日の記録、忘れぬうちに。
07/Aug/'18
この1週間、世界的に異常気象だということで、スウェーデンもいつもより暑い夏の到来と、それでも、20度台の暑さ続きで、木陰で過ごすか、窓を開け放していれば、心地よい天候が続いた。滞在最後の今日は最高気温30度超えするという予報。コトリさんが、いよいよ扇風機を買いに行かなきゃ!と息巻いていた。(が、郊外に行かないと売られているお店がないらしい)
南北に細長いスウェーデン、コトリさんが住むLundというこの街は、南スウェーデンのスコーネ地方にある小さな街で、北上する首都のストックホルムより、東に隣接しているデンマークのコペンハーゲンの方が断然近く、電車に乗って1時間ほどの距離である。
だから、スウェーデン訪問ながら、フライトはデンマークのコペンハーゲン空港だった。
ロンドンに戻るのに夜遅い出発の便をとったので、夕方6時位まで、最後の日は、ここルンドでゆっくり過ごすことにした。
滞在中は少し郊外となるコトリさんの住む学生向けのアパートメントと、街中にある彼女の知人のアパートメントの二箇所を行き来して過ごす事になった。(ロンドンでいうとコベントガーデン辺りのロケーションだろうか)
ここは趣味の良い調度品に囲まれた、素晴らしい住まいで、どの部屋も窓が大きく、開け放せば、良い風が家中を吹き抜けて、とても気持ち良く、ついつい早起きしてしまいたくなる素敵なところだった。
古い床材は歩くとギシギシと音がするのだけれど、木材の温かみ、柔らかさが、裸足にとても優しい触感で、ここを歩くことで、足裏マッサージも兼ねているんじゃないかと、職業柄、考えたりしたのだけれど、いや、本当に、天然木材にはそういう効用があるなあと実感。もちろん、音もいい。この感触が楽しくて、家の中を訳もなくウロウロと歩いて見たりしたのだ。:)
キッチンにあるラジオをつけると、まるで’世界の片隅から音便り’みたいな、素敵な音が聞こえてくる。(ここに動画を貼れないので、インスタグラムのリンクを置いておく)
前日、訪れたボタニカルガーデンで拾った落ち葉で’しおり’を作った
右はゼラニウムの種類で、とても素敵な香りがする。
ひとつはコトリさんへの’置き土産’とする事にした
遅い朝ごはんの支度をした。
夕べのミートボールとマッシュドポテト、フライパンで温め直して、トーストし直した、ピザの残りをくるくるラップにして、クリーミーなグレイビーとカイエンペッパーを合わせたプレート。美味:)
食事を終えて、時計を見ると、12時少し前だった。
歩いて5分程のところにあるルンド大聖堂には、15世紀から動き続けているという天文時計台がある。月曜〜土曜は12時と3時に(日曜は1時と3時)この仕掛け時計の様子を見られるというから、今日が最後のチャンス、急いで、アパートを飛び出した。
教会内の時計台の前にはすでにたくさんの人が集まっていた。
12時、時計台の一番上の戦士が剣を合わせて、中央の扉からからくり人形が現れた。
そして、この仕掛けが終わったと思ったら、どこからともなく現れた聖歌隊の調べに、居合わせた私たちは目が釘付けに。実はこれ、"Nagon Som Du"(somebody like you)という教会で主催されたお芝居の始まりでした。(その時の時計台とコーラスの様子はこちらに★)
アコースティックギターとバイオリンと役者さんたちの演奏
後から確認したら、この催しは前日から始まったもので、この夏休み、一日一回だけ上演しているのだそうだ。偶然、居合わせるなんて凄いタイミングだった。
1時間程、鑑賞してから、コトリさんと待ち合わせた街の中央にある広場へ向かった。
ルンドの街は石畳に石造りの建築に囲まれている。そして、どこもとても静か。
それは、デンマークに降り立った瞬間から感じた事だったけれど、このルンドでも近郊の街でも、公共の場でむやみに音楽が流されていない、という事だ。それは、音が垂れ流されていない、という感じかもしれない。その分、鳥のさえずりや、風などの自然の音、人々が暮らす音、文明の音やら、が響いてくる。それは、とても平和な響きだった。
街中でありながら、静かな夏、8月の午後の様子。
自転車も多い。
待ち合わせ場所のLund Market Hallのある広場。
所々で見かけた’噴水’がここにもある。どうやら、子供達が素足になってこのうえで水遊びをする為にあるようだった。たまに、サンダルを脱いで、それをしている大人の姿も見かけた。なんだか、とても微笑ましくて、私も思わずやってみたくなった。:)
滞在中、この国らしいものをということで、シーフードたっぷりのオープンサンドイッチにソーセージ、ミートボールの肉料理などを味わった。
ところで、最初に滞在したコペンハーゲン(デンマーク)でも、ここスウェーデンでもよく見かけたのが、好きなものを盛り合わせるサラダの丼みたいなもの。スーパーマーケットやコンビニでも、量り売りのコーナーを見かけた。北欧の素敵なオープンサンドイッチをもう一度、堪能したかったのだけれど、贅沢はできないので(旅の最初にお財布ごと全財産をすられたから。w)最後のごはんはマーケットのフードコートで、少しづつ盛り合わせたのを、コトリさんとシェアする事にした。このLund Food marketは小さいながらも、格別のお肉やソーセージとか、お魚専門の総菜屋さん、チーズ専門店、はたまた、ベジタリアン専門のごはん屋さんなど、秀逸のストールが揃っている。
Smörgås(オープンサンドイッチ)の Kräftor med skagenröra (ザリガニのライ麦サンド/スモールゴス)40kr (£3.50)
それから、街の裏街道をてくてく
コトリさんお気に入りの文房具店LEXIS Papperにて、素敵な雑記帳に出逢い、自分への旅のおみやげとした。:)
ルンドにさよならする前に、もうひとつやっておきたい事、美味しい’シナモンロール’を食べておく事。:)
Lundで一番美味しいベーカリーBroder Jakobsへと向かった。お店の入り口は小さくて、うっかり見逃してしまいそうなのだけれど、地元でも人気で、午後にはパンが売り切れてなくなってしまうこともあるのだそう。間に合った。美味しい、シナモンロール。
可愛らしい形のkokostopp(ココナッツのマカロン)とシナモンロールとカフェラテ
このシナモンロール、今まで食べた中で間違いなく最高においしかった!!!
(後から、手土産にいくつか買ってこればよかったと激しく後悔)
マカロンはしっとり、ココナツミルキーな優しい味。少し残して、空港でのおやつにすることにした。:)
ちなみにコーヒーは一杯32kr (£2.70) £3くらいが相場だった。ミルクの代用のオーツ、アーモンド、ソーヤなどのチョイスも充実してた。(スーパーにはラクトスフリーのミルクもたくさん売られていた)
お天気が良いから、中庭に出たら、ここはいくつかのお店がシェアしている中庭で、先日訪れたグルメバーガー屋さんを発見。:)
外の通りから見るとこんな感じで、中庭に入れるようになっている。
サインもないから、ここはルンドのグルメさんが集まる知る人ぞ知る場所に違いない。
ベーカリーBroder Jakobsの正面
さて、お世話になったアパートにスーツケースを取りに戻り、いよいよ駅へ向かう時間となった。tack tack super beautiful apartment:) 本当にお世話になりました:)
スウェーデンLund駅6pm発 国境を超えて デンマークCopenhagen 空港行きに乗る。
コトリさん、ルンドに、さよなら〜😢 I had a super nice time!!!
空港まで、急行で35分の電車の旅 可愛らしい電車の泊まっているMalmo駅
バルト海を渡るとすぐ、空港に到着する。(電車からの海の眺め/三つ目に動画)
コペンハーゲン空港
自然光と照明をうまく使っているモダンな建築が素敵でつ いつい上を見上げてしまう
北欧の空港事情もよくわかっていなかったけれど、7イレブンがあったり、美味しいピザやパスタのお店があったり、北欧ならではのシーフードのバーガーストールがあったり、最後にもうひとつ何か食べていきたい’食いしん坊’だったのだが、今回旅の初めにカードと現金の入った財布を盗られてしまっていたから、全て人から借りてのやりくりの旅だった。最初に友人に借りた現金も残り100kr(£12)となり、カフェラッテを一杯だけ頼むことにした。ルンドから持ってきた焼き菓子をつまみながら、北欧最後の時間。実に、良い旅だった。本当、楽しかったなぁ。
今回の飛行機チケットは行き帰りバラバラでそれぞれ自分でとったのだけれど、この帰りの便はNorwagian airの£45という格安チケットだった。(手荷物の他、スーツケース20kgまで可能)9:30pmに出てガトウィックに現地時間10:30pm到着という最終便。ガトウィックからロンドン市内に移動するのに、1時間程かかる為、もし遅れると、最終電車に間に合わないギリギリタイムであった為か、機内は大変空いていた。(こんなに空いている飛行機に乗ったのははじめて)(←と書きながら、最終電車に間に合うような早い便にすればよかったと後から後悔していたのも事実)
人の搭乗はとっくに終わっているのだけれど、搭乗機の作業自体が遅れて、10:54pmと結構出発が遅れた。
最終電車に間に合うことを祈りながら!コペンハーゲンを飛び立った。
11pmを周り、雲の上、朝と夜の境目
11:30pm 雲の間から覗き始めた、イギリスの灯りを窓から眺める
まるで、スタートレックの世界:)
そうして、いよいよガトウィックに到着した。
到着は遅れながらも、入国審査もスーツケースのピックアップも、すんなりと運び、Kings Cross行きの最終電車に間に合った。そこから、我が家へ向かう最終電車の乗り換え駅にたどり着いたのが、電車の到着する3分前。(!)(これに乗り遅れたら、夜行バスを乗り継いで明け方に帰宅となるところでした。ひゃ〜。注*トラベルカード以外、現金もカードもないから)
そうして2am近く、 ようやくロンドンの我が家に帰宅。
この数ヶ月は日々起きてることが’奇跡’みたいだと思ってたけれど、今回もまるで’奇跡’を体現するような旅だった。
旅先で再会した旧友との時間、一文無しになるハプニング、電車とバスを乗りつないで走り回った見知らぬ街、いつもと違う親子の時間、住んだことのない場所での暮らすような時間、地図を片手の独り歩きの時間、はじめて耳にする言語、音、風景、味、香り、宝物に囲まれたような住まい、何十年ぶりかに遭遇した、蛍にトンボ、異次元の生物みたいだと思ったクラゲの遊泳と、幸せのシンボルつばめの大軍、巨大な石と緑の点在する原始的かつ異次元的な森、山頂から眺めたバルト海の絶景、Hej hejという親しみ感じた挨拶の響き。それは、どれも、とても素朴で、静かで、暖かくて、広大で、美しかった。
’豊かさ’とは何だろうか、と、肌で感じる時間となった。
スーツケースに詰まった思い出と共に、マリア・カラスのアベマリアが流れてきた。
それは、佳き、美しき、思い出と合い重なって、胸に溢れていった。
マヤ暦において’家族’や’絆’がキーワードとなる’白い犬’の13日間の4日目から、志を持っ幕開けした’夏休み’の始まりだった。
しかし、出発寸前まで、慌ただしく、スーツケースのパッキングに取り掛かかれたのも前日の夜だったし、アクシデント続きで、フライト当日旅行代理店とのやりとりに問題発生して、飛行機の搭乗もあわや間に合わないかもという実にギリギリ。大汗。
予定を立てる、というには程遠い状態で飛行機に搭乗となった。
とりあえず、飛行機に乗ったら、あとは何とかなるだろう、と、言ったような、本当に、どんな旅になるか、想像もつかなかった。
ただ、大切なことは’コトリさんと一緒に過ごす’ ’彼女が一年近く暮らしている彼の地の様子を肌で感じる’ そして’ロンドンの都会の喧騒から遠ざかり、北欧の自然で心身の洗濯をしたい’という事だった。そして、それは全て叶う旅となった。また、真の’豊かさ’について、深く感じることができた時間となりました。
さて、その旅も終え、ロンドンの暮らし、という私の日常に戻ってきました。
旅の記録は追々書き足していくとして、最後の日の記録、忘れぬうちに。
07/Aug/'18
この1週間、世界的に異常気象だということで、スウェーデンもいつもより暑い夏の到来と、それでも、20度台の暑さ続きで、木陰で過ごすか、窓を開け放していれば、心地よい天候が続いた。滞在最後の今日は最高気温30度超えするという予報。コトリさんが、いよいよ扇風機を買いに行かなきゃ!と息巻いていた。(が、郊外に行かないと売られているお店がないらしい)
南北に細長いスウェーデン、コトリさんが住むLundというこの街は、南スウェーデンのスコーネ地方にある小さな街で、北上する首都のストックホルムより、東に隣接しているデンマークのコペンハーゲンの方が断然近く、電車に乗って1時間ほどの距離である。
だから、スウェーデン訪問ながら、フライトはデンマークのコペンハーゲン空港だった。
ロンドンに戻るのに夜遅い出発の便をとったので、夕方6時位まで、最後の日は、ここルンドでゆっくり過ごすことにした。
滞在中は少し郊外となるコトリさんの住む学生向けのアパートメントと、街中にある彼女の知人のアパートメントの二箇所を行き来して過ごす事になった。(ロンドンでいうとコベントガーデン辺りのロケーションだろうか)
ここは趣味の良い調度品に囲まれた、素晴らしい住まいで、どの部屋も窓が大きく、開け放せば、良い風が家中を吹き抜けて、とても気持ち良く、ついつい早起きしてしまいたくなる素敵なところだった。
古い床材は歩くとギシギシと音がするのだけれど、木材の温かみ、柔らかさが、裸足にとても優しい触感で、ここを歩くことで、足裏マッサージも兼ねているんじゃないかと、職業柄、考えたりしたのだけれど、いや、本当に、天然木材にはそういう効用があるなあと実感。もちろん、音もいい。この感触が楽しくて、家の中を訳もなくウロウロと歩いて見たりしたのだ。:)
キッチンにあるラジオをつけると、まるで’世界の片隅から音便り’みたいな、素敵な音が聞こえてくる。(ここに動画を貼れないので、インスタグラムのリンクを置いておく)
前日、訪れたボタニカルガーデンで拾った落ち葉で’しおり’を作った
右はゼラニウムの種類で、とても素敵な香りがする。
ひとつはコトリさんへの’置き土産’とする事にした
遅い朝ごはんの支度をした。
夕べのミートボールとマッシュドポテト、フライパンで温め直して、トーストし直した、ピザの残りをくるくるラップにして、クリーミーなグレイビーとカイエンペッパーを合わせたプレート。美味:)
食事を終えて、時計を見ると、12時少し前だった。
歩いて5分程のところにあるルンド大聖堂には、15世紀から動き続けているという天文時計台がある。月曜〜土曜は12時と3時に(日曜は1時と3時)この仕掛け時計の様子を見られるというから、今日が最後のチャンス、急いで、アパートを飛び出した。
教会内の時計台の前にはすでにたくさんの人が集まっていた。
12時、時計台の一番上の戦士が剣を合わせて、中央の扉からからくり人形が現れた。
そして、この仕掛けが終わったと思ったら、どこからともなく現れた聖歌隊の調べに、居合わせた私たちは目が釘付けに。実はこれ、"Nagon Som Du"(somebody like you)という教会で主催されたお芝居の始まりでした。(その時の時計台とコーラスの様子はこちらに★)
アコースティックギターとバイオリンと役者さんたちの演奏
後から確認したら、この催しは前日から始まったもので、この夏休み、一日一回だけ上演しているのだそうだ。偶然、居合わせるなんて凄いタイミングだった。
1時間程、鑑賞してから、コトリさんと待ち合わせた街の中央にある広場へ向かった。
ルンドの街は石畳に石造りの建築に囲まれている。そして、どこもとても静か。
それは、デンマークに降り立った瞬間から感じた事だったけれど、このルンドでも近郊の街でも、公共の場でむやみに音楽が流されていない、という事だ。それは、音が垂れ流されていない、という感じかもしれない。その分、鳥のさえずりや、風などの自然の音、人々が暮らす音、文明の音やら、が響いてくる。それは、とても平和な響きだった。
街中でありながら、静かな夏、8月の午後の様子。
自転車も多い。
待ち合わせ場所のLund Market Hallのある広場。
所々で見かけた’噴水’がここにもある。どうやら、子供達が素足になってこのうえで水遊びをする為にあるようだった。たまに、サンダルを脱いで、それをしている大人の姿も見かけた。なんだか、とても微笑ましくて、私も思わずやってみたくなった。:)
滞在中、この国らしいものをということで、シーフードたっぷりのオープンサンドイッチにソーセージ、ミートボールの肉料理などを味わった。
ところで、最初に滞在したコペンハーゲン(デンマーク)でも、ここスウェーデンでもよく見かけたのが、好きなものを盛り合わせるサラダの丼みたいなもの。スーパーマーケットやコンビニでも、量り売りのコーナーを見かけた。北欧の素敵なオープンサンドイッチをもう一度、堪能したかったのだけれど、贅沢はできないので(旅の最初にお財布ごと全財産をすられたから。w)最後のごはんはマーケットのフードコートで、少しづつ盛り合わせたのを、コトリさんとシェアする事にした。このLund Food marketは小さいながらも、格別のお肉やソーセージとか、お魚専門の総菜屋さん、チーズ専門店、はたまた、ベジタリアン専門のごはん屋さんなど、秀逸のストールが揃っている。
Gröna Deliにて、Laxsallad(サーモンのサラダ)85kr(£7.30位)たっぷり葉野菜、パスタ、チェリートマト、コーン、ゆで卵、紫玉ねぎ、サーモンの北欧式サラダどんぶり。ドレッシングもたくさん種類があって、迷ったのだけれど、店員さんお薦めのさっぱりサワークリーミーで赤いとびっこみたいなものが入っているのを一緒に頂いた。(美味!)
Smörgås(オープンサンドイッチ)の Kräftor med skagenröra (ザリガニのライ麦サンド/スモールゴス)40kr (£3.50)
同じフードコート内にあった魚屋さんにて見つけた、海老とマッシュルームのクレープのお惣菜49kr(£4.30)も買った。この魚屋さんはレストランも併設していて、お惣菜もグレード高く、持ち帰り用の日替わりメニューなどもあった。それに加えて、ニシンのフライなど、庶民的なお惣菜も売られていて、常連さんらしき方達が買い求めにやってくる姿があった。
三つのお惣菜をコトリさんと半分こして、コート内のテーブルに座って、お昼ごはんとした。テイクアウェイ仕様ながら、お味の方はとても大満足だった。:)
それから、街の裏街道をてくてく
コトリさんお気に入りの文房具店LEXIS Papperにて、素敵な雑記帳に出逢い、自分への旅のおみやげとした。:)
ルンドにさよならする前に、もうひとつやっておきたい事、美味しい’シナモンロール’を食べておく事。:)
Lundで一番美味しいベーカリーBroder Jakobsへと向かった。お店の入り口は小さくて、うっかり見逃してしまいそうなのだけれど、地元でも人気で、午後にはパンが売り切れてなくなってしまうこともあるのだそう。間に合った。美味しい、シナモンロール。
可愛らしい形のkokostopp(ココナッツのマカロン)とシナモンロールとカフェラテ
このシナモンロール、今まで食べた中で間違いなく最高においしかった!!!
(後から、手土産にいくつか買ってこればよかったと激しく後悔)
マカロンはしっとり、ココナツミルキーな優しい味。少し残して、空港でのおやつにすることにした。:)
ちなみにコーヒーは一杯32kr (£2.70) £3くらいが相場だった。ミルクの代用のオーツ、アーモンド、ソーヤなどのチョイスも充実してた。(スーパーにはラクトスフリーのミルクもたくさん売られていた)
お天気が良いから、中庭に出たら、ここはいくつかのお店がシェアしている中庭で、先日訪れたグルメバーガー屋さんを発見。:)
外の通りから見るとこんな感じで、中庭に入れるようになっている。
サインもないから、ここはルンドのグルメさんが集まる知る人ぞ知る場所に違いない。
ベーカリーBroder Jakobsの正面
さて、お世話になったアパートにスーツケースを取りに戻り、いよいよ駅へ向かう時間となった。tack tack super beautiful apartment:) 本当にお世話になりました:)
スウェーデンLund駅6pm発 国境を超えて デンマークCopenhagen 空港行きに乗る。
コトリさん、ルンドに、さよなら〜😢 I had a super nice time!!!
空港まで、急行で35分の電車の旅 可愛らしい電車の泊まっているMalmo駅
バルト海を渡るとすぐ、空港に到着する。(電車からの海の眺め/三つ目に動画)
コペンハーゲン空港
自然光と照明をうまく使っているモダンな建築が素敵でつ
北欧の空港事情もよくわかっていなかったけれど、7イレブンがあったり、美味しいピザやパスタのお店があったり、北欧ならではのシーフードのバーガーストールがあったり、最後にもうひとつ何か食べていきたい’食いしん坊’だったのだが、今回旅の初めにカードと現金の入った財布を盗られてしまっていたから、全て人から借りてのやりくりの旅だった。最初に友人に借りた現金も残り100kr(£12)となり、カフェラッテを一杯だけ頼むことにした。ルンドから持ってきた焼き菓子をつまみながら、北欧最後の時間。実に、良い旅だった。本当、楽しかったなぁ。
今回の飛行機チケットは行き帰りバラバラでそれぞれ自分でとったのだけれど、この帰りの便はNorwagian airの£45という格安チケットだった。(手荷物の他、スーツケース20kgまで可能)9:30pmに出てガトウィックに現地時間10:30pm到着という最終便。ガトウィックからロンドン市内に移動するのに、1時間程かかる為、もし遅れると、最終電車に間に合わないギリギリタイムであった為か、機内は大変空いていた。(こんなに空いている飛行機に乗ったのははじめて)(←と書きながら、最終電車に間に合うような早い便にすればよかったと後から後悔していたのも事実)
人の搭乗はとっくに終わっているのだけれど、搭乗機の作業自体が遅れて、10:54pmと結構出発が遅れた。
最終電車に間に合うことを祈りながら!コペンハーゲンを飛び立った。
11pmを周り、雲の上、朝と夜の境目
11:30pm 雲の間から覗き始めた、イギリスの灯りを窓から眺める
まるで、スタートレックの世界:)
そうして、いよいよガトウィックに到着した。
到着は遅れながらも、入国審査もスーツケースのピックアップも、すんなりと運び、Kings Cross行きの最終電車に間に合った。そこから、我が家へ向かう最終電車の乗り換え駅にたどり着いたのが、電車の到着する3分前。(!)(これに乗り遅れたら、夜行バスを乗り継いで明け方に帰宅となるところでした。ひゃ〜。注*トラベルカード以外、現金もカードもないから)
そうして2am近く、 ようやくロンドンの我が家に帰宅。
この数ヶ月は日々起きてることが’奇跡’みたいだと思ってたけれど、今回もまるで’奇跡’を体現するような旅だった。
旅先で再会した旧友との時間、一文無しになるハプニング、電車とバスを乗りつないで走り回った見知らぬ街、いつもと違う親子の時間、住んだことのない場所での暮らすような時間、地図を片手の独り歩きの時間、はじめて耳にする言語、音、風景、味、香り、宝物に囲まれたような住まい、何十年ぶりかに遭遇した、蛍にトンボ、異次元の生物みたいだと思ったクラゲの遊泳と、幸せのシンボルつばめの大軍、巨大な石と緑の点在する原始的かつ異次元的な森、山頂から眺めたバルト海の絶景、Hej hejという親しみ感じた挨拶の響き。それは、どれも、とても素朴で、静かで、暖かくて、広大で、美しかった。
’豊かさ’とは何だろうか、と、肌で感じる時間となった。
スーツケースに詰まった思い出と共に、マリア・カラスのアベマリアが流れてきた。
それは、佳き、美しき、思い出と合い重なって、胸に溢れていった。