Laguのおまかせ小鉢の会食~霜月の夕べ~

10月に企画してもらい実現したLaguのおまかせ小鉢の会食の夕べ 第二弾



ご無沙汰していた友人とのキャッチアップ+親睦会を兼ねて、小鉢を一緒に楽しみましょう〜で、集まったのは、またもや、全員、自然療法や代替医療に関わるスペシャリストとなりました。おまけに、食やエネルギーとかに敏感で啓蒙深い方達ばかり。(食ってエネルギーそのものなのですよね)

料理って、作る人の作法が味や形に現れると感じています。具材を扱う時点から、お皿や道具をどう扱うかも、それは全部’音’となって聴こえてきます。木工でも道具がうまく使えてないと鈍い音がして綺麗な仕上がりにならないし(以前木工をやっていました)、楽器は言うまでもなく、親身一体となって素晴らしい音を奏でるから、そこで’元気’をもらったり、音が何かの感情に’寄り添う’という時もあるし、又は’心地いい’リズムや’浄らかな音’に出会うと’癒し’が起きると感じています。それで私はよく自分や自分を取り囲む周りの音に耳を傾けます。

Laguさんのヒーリングルームはキッチンと向かい合わせなので、私がお仕事の際、施術中、微かに作業の音が聴こえる時があります。料理長が入っている時のその作業の音は一貫して’丁寧’で’静か’’和の五味、五適、五覚を感じさせる’癒し’の音。そしてその食事を頂いてみると、’味’にそれが現れている。そういうエネルギーをもったご馳走だと、いつも感じながら頂いているから、この会はお腹から’滋養’の会になるなぁと楽しみにしていました。

そんな作法とか音とかエネルギーとか、そういうことは友人達には言ってませんでしたが、爆、今回も参加者全員、ずっと楽しみにしてくれていました小鉢会の夕べです:)

ひとつめの前菜的な小鉢御膳;油揚げとパクチョイの煮浸し、蓮根のきんぴら、里芋田楽味噌、インゲン豆の胡麻和え、自家製栽培の山葵醤油漬け(ロンドンではとっても貴重な葉ワサビ!)


和食の五;
五味「甘・酸・辛・苦・鹹(かん=塩辛い味)」
五色「白・黄・赤・青・黒」
五法「生・煮る・焼く・揚げる・蒸す」
お料理にそういった配慮がされている事に気づくと、より味わい深くなります。小鉢のこの量も、それぞれちょうど美味しく味わえるようバランスがとれていて、この気遣いが和のおもてなしの心と感じます。
自家製胡瓜のぬか漬け on the house(感謝)これまた嬉しい〜♡
五感をフルに使って味わいます:)

ふたつめの主菜的小鉢御膳;茄子の海老真薯挟み揚げ、南瓜の煮付け、鮪香菜春巻きバルサミックソース添え、豚角煮と大根炊き合わせ 
料理長の煮物は本当にほっこりする味わい。「イギリスの和野菜はトウが立っていて日本で作るのと同じようにするには難しいのに、バランス良くて、特に煮物系が美味しかった〜」という感想も。私もこの和食的五のバランスの良さに同感、流石、料理長!

鮭の胡麻風味たたきポン酢醤油 これ、大好きで何回でてきても嬉しい。是非メニューに加えて欲しい:)

美味しいのでちびちびと食べている私達、ひとつめの御膳の小鉢も一緒にテーブルに並べてご満悦となりました:)話も盛り上がる、盛り上がる。前回の時もそうだったけれど、ごはんが美味しいと皆んな饒舌になります。:)
宴もたけなわ、名残惜しいお任せ小鉢コース10品も食べ終わったところで、サプライズのこの可愛い器に入った一品が出てきました。(大感謝です!)
完全に裏メニューになりますが、なんと’銀杏入り豆乳の薬膳茶碗蒸し’

この時、ご一緒した皆さんに語ってしまったのだけど、NHKの連続ドラマ「みをつくし料理帖」第二話の「とろとろ茶碗蒸し」を思い出しました:)
実の母親のようにお澪を見守ってくれる芳さん、江戸の鰹出汁と関西の昆布出汁、これを合わせた合わせ出しで料理を作る事を思いついたお澪ちゃんが、芳さんの体調を案じて作った一品が海老とユリ根と銀杏がはいった’とろとろ茶碗蒸し’だったのよね。
これが江戸で飛ぶように売れて一波乱となる、続く、のお話
もしかしたら、料理長はこの’とろとろ茶碗蒸し’をご存知だった?!

本当にご馳走様でした。

デザートには抹茶ガトーショコラを頼んでシェア♡(画像撮り忘れました)
こちらのケーキもまた特別に作られたもので、リッチで味わい深い美味しさです。

また今、Laguさんでは、書道家のAyako Makabeさんの作品が展示されています。
気がつけば、’愛’と’洗心’に囲まれていました:)

さて、このLaguのおまかせ小鉢のメニュー、通常メニューにはありません。
が、今後、ご要望あれば、特別に注文相談承ります、との事。
(今回は、小鉢10品で一人£25で用意してもらいました。)
メニューはその時により異なる事もご了承くださいとの事。
問い合わせはLAGU CAFEさんへ