Homemadeお屠蘇

お屠蘇のことを知ったのは5年前。
それまで、お屠蘇の意味さえ知りませんでした。10代から家を飛び出して、英国生活にどっぷりだったから、という事は言い訳にならないけれど、そういう文化は身近ではなくドラマとか映画にでてくる特別な家庭、世界の事だと思ってた。爆。

はじめて、頂いた時、こんな美味しい清酒の飲み方があるんだと、とても感激して、たとえ、イギリスにいても毎年、このお屠蘇を頂きたいと思い、お屠蘇散をまとめてもらって戻ってきましたが、それもすっかり使い果たしてしまいました。そして、ロンドンで’屠蘇散’を見かけることはやっぱりありません。

数ヶ月前に、instagramをはじめて、そこで、私の大大尊敬する自然療法の先生、市野さおりさん(先生のリフレクソロジーとトウリーディングの本は私のバイブルです)が、『からだの不調を整えるスパイス白湯』という食膳の著書もはじめられたことを知って、興味深々になっていたのですが、屠蘇散についての書き込みを拝見して、’お屠蘇’への憧れ、再発で書き込みしたところ、「屠蘇散なくても、あるもので作ってみたらいいよ」という返信頂いて、大々感激。
そうか、作ったらいいんだ!(←市野先生の鶴の一声パワー)

そういえば、クローブ、シナモンなど、クリスマスのポマンダー作りに使ったスパイスがあるし、さて、陳皮や桔梗などは手に入らないけれど、原材料を考えてみたら、ハーブティー用にストックしてあるハーブで代用できそう、シトラス系の風味ならば、ネロリにレモンバーベナ(ともに大好きな風味)を漬け込んだらどうだろうかと、材料だして、香り聞きしてたら、そういえば、わたし、本業アロマセラピー!効能を考えながら香りのブレンドする事や、毎日作ってるハーブティーのブレンドするのと同じようにやってみたらいいんじゃないか?!て、今頃気がついた。爆

ところで、精油は脂溶性芳香成分だからお酒にはうまく混ざる、ということは精油を使うのもあり?とも考えたけれど、凝縮度が自然レベルではない、自然の形のハーブやスパイスから水出しで浸出させた方が水溶性含めた成分も共にお酒にゆっくりと染み渡る、ゆっくりとそうする事でまろやかさが加わる、で、だからやっぱり原材料から仕込んだ方がいい。というわけで、イギリス産のお屠蘇仕込みのブレンドができあがりました。(というかaromayaブレンドと名付けたい。笑)
お屠蘇用セットも徳利もありませんが、中身は立派なお屠蘇。☺️

仕込む図:)
クローブ、カルダモン、シナモン、スターアニス(八角)、オールスパイス、ネロリ、バーベナ、清酒とみりん、半分づつ合わせたものに一晩浸す。

得も言われぬお味となり

コトリさんもびっくり

とっても香しい、そして、美味しいお屠蘇になりました。

一晩じゃなくて、もう少し浸した方がハーブの成分をしっかりと浸出できそう。

ヴォッカとかで浸出した薬草ドリンクより、清酒とみりんで調整した薬草ドリンクの方がワールドワイドでいけるのではないか、と思ったくらい。

酒飲みさんには、清酒だけの方美味しいかも。

新年の大発見。

お屠蘇って素晴らしい薬膳酒だった。:)

コトリさん曰く、これは商品になるレベルの美味しさだって。私もそう思った。こんなに美味しくて良い香りでしかも薬膳酒って、海外の日本酒バーのメニューにあったら大人気になると思う。ちなみに、自家製の甘酒とちょっとブレンドして頂いてみたら、それもいけた。フルーツジュースと割ってもいいんじゃないかと、話は尽きない。笑。