秘密のワインバー

ロンドンで「千年刻みの日時計 牧野村物語」(小川紳介監督 '82の作品)というレアな邦画上映会に出向いた日。エンディングロールの富樫雅彦のドラム演奏が耳から離れなくてavant-gardeな気分どっぷりで映画館から街へ飛び出した夜。

いつになく街頭がキレイで、思わず立ち止まる。もうすぐ満月の今日の月はほんのり青い。12月のロンドンは日が暮れるのも早いが、このライトアップされた街並みが闇に映える。

何年振りだろう。古い友人との再会を果たす。

待ち合わせたのは、テームズ河のすぐ近く、まるで、タイムトリップした穴倉のようなワインバー。

表通りに入り口がないから、見過ごしてしまいやすいけど、雰囲気とワインが美味しく味わえるセレクトメニューの充実で、人でごったかえしている。


美味しいワインのお供に、まるで焼きたてみたいなバゲットと美味しいチーズのプレート
積もる話も山ほどあるし、これで充分満足な時間。




かわい子ちゃんがオーダーすると、こういう事になるんだね。笑。

それにしても、並々を超えてる、むしろ、1滴もこぼさないでサーブしたバーメイドさんも凄いや。笑

閉店まで語り明かして、家路に着いたら、この辺りはすっかり霧に包まれていたよ。
久しぶりの濃い霧だった。そして、今日は、なんてロンドンらしい時間の流れと光景だっただろうって、それにしてもタイムトラベルを経験したような1日だった。

そういえば、ボイジャータロットでもtime space, the moonとそんなキーカードが出てたっけ。その’時空を超えて行う癒し’について、ママはaromayaとしてどこかに書いておきたい。