8月に日本で公開のニュースを聞いて、こんなに早く海外上映が決まるだなんて思いもよらなかったから、9月に送られてきた今年のBFI(Brirtish Film Festival)の上映リストに’Your Name'を見つけた時は凄く驚いた。なんとかコトリさんも一緒に行けないかなと大学のスケジュール待ちしてたら、あれよあれよという間に前売りがなくなっていって、気がついた時には残席わずか!ギリギリで一枚だけ席をとる事ができた。(ヨーロッパのアニメファンにとって新海監督の作品は既に膨大な人気がある事をちっとも把握してなかった!)
その、待ちに待った『君の名は。』ロンドンでの初上映会
この上映会までに、日本からの評判がどんどん聞こえてきて、期待度がどんどん膨らんでいって、『君の名は』って思い浮かべるだけで、ドキドキする位、ここまで、勝手に盛り上がったのは、久しくないね。苦笑。ハンカチ必需で出向いた。:)
会場についたら、人だかりがあって、あれ?もしかしたら?!って、近づいてみたら
えぇ〜〜っ、新海監督がいる!!!
この後、ファンに取り囲まれいた新海監督、サインしてあげたりと〜、ママもチケットにサインしてもらいたい!気持ち☆になりつつも、監督の姿を3m位離れたところから眺めて、そして、おとなしく会場入りしました。
ママの席は前から二列目で、イギリス男性新海監督ファンチームとチャイニーズ熱狂的監督ファン女子チームに囲まれたやや右寄りの席だった。
どうやら、監督からサインをいただいたそうで、映画はじまる前からめちゃめちゃ嬉しそう☆きっとこれ迄の作品、ずっと追っかけてきているんだろうなぁ。
冒頭から、なんか、胸揺さぶるよね。そして、みるみるうちに会場中大笑いしたね。
笑ったり泣いたり、一瞬もあきることがなく、ぐんぐん物語ひっぱられていった。
お隣の女子達は途中から両手で顔をおおって、もうず〜っとそのまんま、泣いてたなぁ。その後彼女達もママも鼻水たらしながら大笑いしたり。
後から監督の説明で、この映画は喜怒哀楽の全てのエレメントを体験できるジェットコースターみたいにしたかったという監督の説明に深く納得。今宵の観衆はまさにそうだったから。:)
それから、これまでの監督の作品は必ずしもハッピーエンディングではなくて、むしろビターだった。けど、今回、そんな作風を変えたのは、2011年の東北大震災の事があったって。あの時、たくさんの人が愛する人達を救えなかった事を悔やみ、時計を戻したい、戻せないかと、思ったかもしれない。監督もそのひとりだったって。この映画に、そんな「奇跡」を描きたいと思ったって。
そして、これからも、子供から大人に向かうこの世代の気持ちや感覚を描いていきたい、彼らから手をはなしたくない、と言われたのが、とても印象的だった。
『朝 目が覚めると なぜか泣いている
そういう事が時々ある
見ていたはずの夢はいつも思い出せない
ただずっと 何かを 誰かを 探している
そういう気持ちにとりつかれたのは あの日 星が降った日
それは夢の景色のように ただひたすらに 美しい眺めだった』
そういう事が時々ある
見ていたはずの夢はいつも思い出せない
ただずっと 何かを 誰かを 探している
そういう気持ちにとりつかれたのは あの日 星が降った日
それは夢の景色のように ただひたすらに 美しい眺めだった』
イギリスでは11月24日から正式に上映される
もう一回見に行きたいな。コトリさんにも絶対観てほしい。
そういえばね、主人公の女の子は飛騨の山里に住んでいて、岐阜弁を話すんだよ
久しぶりに聞いた ママの故郷の言葉に メランコリックになった
帰り道、すぐ電車に乗る気がしなくて、近くの橋の上から、テームズ河を眺めた
若いカップルさんが、映画の中のどこが好きだった?と話しながら通り過ぎていったよ