しっとり茹で鶏とWayne Shorter


☆しっとり茹で鶏の材料と作り方☆

鶏胸肉 二切れ
お酒 100ml
みりん 25ml
醤油 みりんの半量
天然塩 小さじ1
水 2カップ
出し昆布 5cmx5cm 
(イギリスの硬水では本来の昆布だしの美味しさがひきだせないという事があるけれど、、、
天然の昆布は60℃以上で加熱するとえぐみが出てしまうので,こういう煮物には養殖ものを使用する事)

*鶏胸肉の皮処理して、塩振り、下準備をする(下記***参照)

*お酒とみりんを合わせて、強火で煮切り、残りの調味料を入れて中〜強火で沸かす

*沸いたら、鶏皮をいれ→再沸騰してきたら、胸肉を入れる

鍋の中央からグラグラと沸いてきたところで、火を止める

*鍋ごと、涼しいところへ移動させて、おとしぶたをして余熱で火を通す

鍋ごとすっかり冷めた頃には、しっとり茹で鶏の出来上がり
切り口がロゼでもちゃんと調理されています

スライスする時、お肉の繊維に対して直角に包丁をいれると柔らかい触感になります:)
保存は出汁に漬けた状態で冷蔵庫で1週間
この昆布出汁もそのままでも美味しいし
炊き込み御飯なんかに使ってもいい


"We are made of what we eat" 食欲と食膳
以前、イギリスでは、わたし達は食べものでできている、っていうTV番組があった。
カラダの状態と食生活について栄養専門家が見直して、カラダも精神も含めて、生活全体を改善していくドキュメンタリーもの。さすが植物療法の歴史の深い英国、ホリスティック(肉体、精神、魂、全てを包括した)ベースのあらゆる自然療法が、この国に住む人種のヴァリエーションと比例してavailableで身近なもので。健康=魂と肉体のバランス、であり、沢山の健康になるための選択の中から自分にあったものを選ぶ自由もある。伝え継がれてきた先人の食に関する知恵は非常にリスペクトされていて、若い世代がそれを更に美味しく、美しくする工夫を情熱的にやっていて、この国の食膳に対する認識と状況は随分変わりました。

香りを本能で選びとる作業と同じく、食べたいものも、自分のカラダに聞くようにしています。そうすると大抵自分の体調にとって必要な食材を無意識のうち選んでいる事に気がつきました。(日本に住んでいるのと違って、本当に食べたいものはスーパーに行ってもない、日本からの輸入食材はお高い、という事もあって、何をどう調理するかで工夫せざるを得なくなりました。ある意味、食に対する執念。苦笑。でも、この工夫のチャレンジは料理が苦手だった自分を大きく成長させてくれました:)

肩関節を怪我してから、運動量が激減したので、食べる回数も量もぐっと少なくなりましたが、急に動物性の蛋白質やコラーゲンがたくさんの食材に食指が動くようになりました。(靭帯や軟部組織の修復と再生に必要なのかもしれません)

本業のマッサージのお仕事はしばらく休業させていただき、働かざるもの食うべからず、とは言いたくないのですが、現実的に、いつも以上に無駄遣いのないように、しっかり食膳しながら、早期回復に向けて励んでいるところ:)

’丸ごと’を仕込み仕分けする台所の知恵と’チキン・スープの愛’
作り置きできる茹で鶏の仕込みをしたくなったのはいいけれど、部位別に鶏肉を少しづづ買うのは結構高い。かといって、最近は殆ど’ひとりごはん’の為、何匹分ものまとまったお肉は不必要。そして、実はチキンを丸ごと、小さいサイズのものであれば、部位別のお肉を買うより随分安かったりします。

まるごと茹で鶏の出汁スープは、一鍋作れば、いろいろな料理に使い回しが効くし、昔の義母(ユダヤ系イギリス人)は”風邪をひいたらチキン・スープ”とハーブと野菜と鶏肉の旨味・栄養を大鍋でじっくり煮込んで週末訪れた私達家族によくふるまってくれたものでした。(確かに、ジューイッシュの伝統的なチキンスープは煮込んだ後ミキサーで細かくして、胃に優しく消化しやすい形状にします。喉越しも柔らかくなるから、食べやすい訳です。日本でいうところの薬膳粥のようなものでしょうか)

という訳で買ってきた丸ごとチキン、今ゆっくりとしか動けませんが、台所に立つ事が腕のリハビリのようなものなので、丁寧に作業するように心がけています。
やっぱり、料理とは’です!愛をもって台所に立つ事です。笑。

丸ごとチキンの仕込みと3つのメニュー
***鶏皮をきれいにする表面の傷や、毛根をていねいにとりはずしてキレイにします(この一手間で仕上がりの味や香りが良くなるから。←それに’命’をいただくわけだから。それまでどんな扱いを受けてきたかは傷具合や筋骨の状態でだいたい想像がつきます。せめて食べ物として調理する最後の台所で、自分の手がはいるのであれば、最高級品と同じように扱かって料理させてもらいたい、という個人的な’命’への気持ちです。)

***鶏胸肉は茹で鶏に→低温で火入れして柔らかく仕上げる為に、別に切り取り、軽く塩を振って10分置きます。(お肉の下処理に塩振りするのは、えぐみ除去と塩の力で蛋白質を旨味成分に変える作用があるから)表面にあがってきたドリップを流水で洗い流します。水気はすぐ拭き取ること。(置いておくと水分を吸って味がぼやけるから)

***鶏腿肉は唐揚げ用に→肉の厚みに切り込みを入れて均等に平にして大きめにとりわけ、軽く塩をふって10分置きます。ドリップを洗い流して水気を拭いてから、大きめそぎり、竜田揚げ用にとりわけます。つけダレに10分(それ以上置くと旨味とジューシーさを決める肉汁がタレの方にでていってしまう+味が濃くなる)片栗粉をしっかりつけて揚げる
*冷凍にする場合は、タレにつけてすぐ冷凍庫に。(そうすると肉汁がタレに出る事なく、また解凍した時に肉汁が溶け出してパサパサになることを防ぐから、美味しい唐揚げになる)

☆唐揚げ/竜田揚げのつけダレ☆
しょうゆ 30g
みりん 30g
にんにくすりおろし 一片分
生姜すりおろし 小さじ1分
とき玉子 1個

***残りの部位は茹で鶏スープに→のこりの鶏肉(骨付き)手羽先も含め、香味野菜とお水と一緒に鍋にかけて、沸騰したら弱火にして1時間煮込む

☆茹で鶏スープ☆
鶏肉 余分な脂分、皮はとりのぞく
しょうがスライス 5〜6枚
青ネギ 5〜6本
干しえび 一握り(水につけて戻しておく)
↓できあがったら、ざるでこして、鶏肉は手でほぐしてストックする
スープは塩を足すだけで、美味しいスープになる。
ほぐした茹で鶏は棒棒鶏やサラダに、サンドイッチに、いろんなメニューに使える。

↓なにげなく参加させてもらっている ランキングで かすりもしていないのですが 苦笑 見てくださってる方もいらっしゃるので















コトリさんにおすすめなのは、千切り胡瓜と一緒に七味醤油でさっと合えた小鉢。
ママのパパ(あなたのおじいちゃん)の大好物だったJazzな一品。
BGM はWayne Shorter のSpeak No Evilの感じだろうか:)

LOVE YOU xoxox