海辺のカフカ

毎年楽しみにしている演出家の蜷川幸雄のロンドン公演。
今年は「ハムレット」と「海辺のカフカ」のダブルビル。チェックが遅れて「ハムレット」は見逃し、かろうじてなんとか「海辺のカフカ」のチケットとれ観劇。(それでも全日程ソールドアウトのショーとなりましたからチケットとれただけでも感涙です)
お芝居には日常と非日常を繋げるようなDの世界があって
生のお芝居というのは絶対的に目の前で起きている役者さんの息づかいが伝わってくるし、舞台上の構成のインパクトも3Dを越えます。
何年か日本に帰っていない自分の目の前に現れた’日本’
その日本という国のそのまたズームインしたどこかの空間
その空間のひずみや風や雨や人情や非情
これを舞台で表現するのだから、凄いなぁ、と、本当感動。
村上春樹原作の「海辺のカフカ」
実は原作を読んでいません。
お芝居の感触から、光と影、男と女、哲学と情緒、記憶と想像、生と死、愛欲と清純、これでもかと相反するものを、否定するのではなく、私達の心と身体において、相反するものの在り方を描いたような、勝手な自分のイメージ解釈。
お芝居見終わった後、娘さん達と話つきず、
原作、是非読みたいと話しました。
*画像は会場のbarbicanのツイッターから拝借
目の前で自分がよく知っている’日本’が現れたとき:)