Bösendorfer

ベーゼンドルファーのピアノ作り

昔、イギリスの伝統的な木工家具の製作を学んでいた時がありました。大きな木工所をベースに構えた大学構内で、自分たちと隣り合わせの工房に、伝統的な椅子の張り替えを学ぶクラスと、弦楽器を作るクラスがあり、よく授業の合間にこっそりと、彼らの仕事を覗きにいったものです。
普段見る事のできないこの裏方の作業の様子は実に繊細で美しく毎回見とれたものです。

ベーゼンドルファーというピアノが作られるまでの伝統工法の課程
たった7分におさめられていますが、実際は木材準備調達から何年もかけ
ひとつひとつの工程をそれぞれのスペシャリストが懇切丁寧に手をかけて楽器ができあがっていく
その様子は、とても美しく、ただの職人技にはおさまらない、芸術家の仕事と称されるのがよくわかります。
こうして出来上がったピアノと演奏家が出会った時、どんな音が聞けるのだろうと思うと身震いします。