ミートボールのブラックビーンズ煮込み　フェジョアーダ風
Black beans and lamb meatballs stew with fresh greens and peashoot

ブラジルの豆料理でフェジョアーダ(Feijoada)ってあるでしょう。
豆とお肉をコトコトと煮込んだ家庭料理の事です。

あれは日本の家庭の味にも通じるところがあって、郷愁を誘うような美味しさがある。
ボサノバ、サウダージと、行ったこともない国なのに、しんみりとくるブラジルの音と香りと味。

昔、働いてたマーケット（Sunday up market）のお向かいさんに、ポルトガルの屋台ができた時があって、そこのごはんがとても美味しくて、毎週のようにうちのファラフェルラップとトレードして、その豚肉と豆の煮込みスープを頂いてた、美味しい思い出があります。

豆料理と言ったら、メキシカンのチリコンカン。これにはキドニービーンズじゃなきゃ、っていうのと同じように、ジャマイカのライス＆ピーズもキドニービーンズ。

そして、キューバの豆料理だとブラックビーンズ。（日本の丸い黒豆とは違って、細長い黒インゲン豆。キドニービーンズを黒くしたような豆）

どちらも日本のお豆と似ているのだけれど、やはり土壌や気候の違いで、大陸の違いを感じるような気がして、そして、久々に食べたくなった、思い出のポルトガル屋台の豆とお肉の煮込み。

お肉は、買い置きしてあった、バーベキュー用のラムのミートボール（ハリサ、デーツ入り）の出番。（我が家でバーベキューはできないけど、お弁当に使えるかなと思って買ってあった）

チェリートマトが安売りになっていたから、１パック買って、何を作ろうかと思ってたところ。お豆だけ買ってこれば、すぐ仕込める按配で、気持ち奮発して、オーガニックのブラックビーンズを買ってきました。：）

＊ミートボールのブラックビーンズ煮込み　フェジョアーダ風

ミートボール　6個
ライスブランオイル
チェリートマト１パック（普通のトマト、トマトの水煮でもいい）
ブラックビーンズ缶詰　４００g
ガーリック　
玉ねぎ（エシャロット使用）
セロリ
パプリカパウダー　大さじ１＋
カイエンパウダー（チリ）または、フレッシュチリ
あればベイリーフやタイムなどのハーブ
天然塩
胡椒

鍋（またはフライパン）に叩いたガーリックとオイルを入れて、弱火で温め、香りと風味をオイルにインフューズさせる
ミートボールを色よく炒める（煮込むから中まで火が入ってなくてもいい）
玉ねぎ、セロリを入れて、ざっと炒め、チェリートマトをどっさり、天然塩をふたつまみくらい入れて、炒め煮にする
パプリカ、カイエンパウダーを入れて炒めあわせる
ブラックビーンズは缶詰から出してさっと流水ですすぎ（缶詰くささを抜く）４の鍋に入れる
ハーブも入れて、具材がたっぷり浸るくらいの水を入れ強火にする。
沸騰したら弱火にして、アクを取り、10〜15分位煮て、味を見て塩、胡椒で整える

今回はブラックビーンズの缶詰を買った時に、タコスのコーナーにあったチリペースト（オレンジ入り）を試し買い。クミン、ナツメグ、オレガノ、ベイリーフなどのハーブスパイスが入ってるから、これをちょっと入れると南米風になる。フレッシュハーブやスパイスがないときは、こういうペーストがあると役立つ。（ペーストは開封後は１ヶ月が賞味期限、フラットブレッドに塗ってピザのように焼いてもいいし、こうやってスープに入れたり、ソースに足してもいい。ケチャップと合わせてオムレツのソースにしたり、サンドイッチに使ったり）

市販の味付きのお肉ものは、仕上がりのお味になぜか独特の臭みみたいなものがあって（普段、ほとんど手作りなので気になってしまうのかも）その分、スパイスやハーブをてんこ盛りしてしまうのだけれど、加工されてないお肉を使ったらもっと優しい味になるかなあと思う。

付け合わせ：茹でたSpring green
Spring greenって、３０cmくらいの長さの細長くてキャベツ。たいてい、でっかいのが二つ入って£1以下で売られてる庶民の野菜。日本では見かけないタイプの野菜だし、とっても地味な野菜だから、素通りされちゃう野菜。

実際、これは加熱しないと食べられない固さなんだけど、10分〜１５分程煮て、しっかり水気を絞ると、立派な副菜になる。おひたしみたいに、お醤油かけてもいいし、洋風に使いたければ、オリーブオイルやレモンなどと合わせてもいい。お味噌汁に入れてもいい。
トッピングにサラダ用の豆苗(Pea shoots）をあわせて。