クリスマス・イブの献立覚書 2024

 Christmans eve menu 2024

ビーフ・ウェリントン(ビーフのパイ包み焼き)
パースニップ
芽キャベツ
粒マスタードとオーツのグレービーソース
リンゴンベリーのソース


2024年の今年もいよいよクリスマスの到来。イギリスでは大晦日よりメインのイベント〜お世話になった方々や家族との集いと一年の労をねぎらう時期として〜、この一年の振り返りと新年に向けての支度をする時でもあります。

私の家族は海外在住の為、クリスマスを一緒にお祝いすることはないのだけれど、季節ごとの食卓でのお祝いは楽しみにしているので、一人暮らしでも、クリスマスの食事を毎年こさえています。

しかし、今年は、12月中旬から体調を崩してお休みがちだったので、今回はもう少しひっそりと、鶏のもも焼きみたいな、子供の頃のクリスマスの記憶に残っているようなメニューの再現にしようか、と考えていました。子供の頃の思い出のメニューは、心の滋養にもなりそうです。

しかし、まるごとのローストチキンなんて、うちは一年に一回しか作らない。

だって、ロンドンなんで、スーパーにはローストチキンのカウンター(そういうのがある)があって、焼きたてが1/4とか1/2または丸々一匹、割と手軽な値段で手に入るので、逆に言えば、ロンドナーにとっては気軽で馴染み深いメニューなわけで、わざわざ、家で焼く必要がない?クリスマスのローストはもっぱらターキーが主流のようだし。

でもやはり、自分流のローストチキンを用意したくなりました。まだ、チキンはあるかしら?と、スーパーに行ってみたら、去年はどのチキンも売り切れだったのが、今年は意外と残っていました。ただ、雛鳥のような小さなサイズは売り切れで、これは、中近東のグローサリーのお肉屋さんにて買い求めました。今年はいろんな食材が値上がりしたのに、去年と同じ値段で一羽£3.50、なんだか得した気分。

ついでに野菜を買いに入ったスーパーで、クリスマスディナーの定番の食材、芽キャベツ、パースニップ、にんじん、キャベツ(白・紫)ポテトが全て1パック(500g)8p(約15円?!)という破格値で山積みにされているところに遭遇。山積み、といっても、ポテトはもう売り切れてました。

根菜類は日持ちもするし、買い置きしておきたかったのだけれど、これからは買い置きを控えるように決めたばかり、、、故に、必要な芽キャベツとパースニップを買って、ほくほく。

こういうことがあると、上からのご褒美だという気がして、ついつい、感謝して、小さく独り言しています。(あと、よくあるのが、横断歩道で自分がスイッチを押す前に青になったりする時)

ところで、イブの夕飯はどうしようか。毎年用意するローストチキンは下拵えをして一晩置くので、この夜には食べられません。このところ、鶏肉料理が続いていたので、別の食材が食べたくて、思い浮かんでいたのは、ビーフ・ウェリントン(ビーフのパイ包み焼き)。でも、ステーキ用のお肉はチキンよりずっと高価だし、パイ生地を買ってとなると、食材は一食分以上必需だし、ウェリントンは切り分けた時にお肉の厚みがあった方が美しいので、一人分を作るのは難しい。やはり、ビーフウェリントンは諦めた方が良さそうです。

毎年、メインの副菜にサラダ系のおつまみを用意するので、それを今夜中に作って、おつまみ夕飯にしようかと考えてた矢先、目に飛び込んできたのがこれ。なぜか、シーフードの冷凍コーナーに、誰かが置いていったか、ひとつだけ放り込まれてた。

ミニサイズのビーフ・ウェリントン!しかも75%オフ。一口サイズのステーキ肉にマッシュルームのパテを挟んだパイ。ぴったしカンカン!これで、今年のイブにたべたかった献立が成立します!


うちはオーブンが使えないので、エアフライヤーを使って。入れたら放置しておくだけで、出来上がるので簡単。パースニップと芽キャベツは、下茹でしてから、ウェリントンと一緒にローストしました。

粒マスタードを使ったクリーミーソースはどんな肉料理にも合うので、今回のウェリントンにも合わせることに。顆粒のオニオングレービーを足して、グレービー感をかさまし。

*粒マスタードのクリーミーグレービー

紫玉ねぎのみじん切り

バター

薄力粉(スペルトのホワイトフラワー使用)

オーツミルク

顆粒グレービーの元(Bistroの onion gravy使用)

粒マスタード

天然塩


玉ねぎのみじん切りをバターで炒め、薄力粉を振り入れて、焦がさないよう弱火で焼いて、ルーを作ります

オーツミルクを少しづつ足して、好みの滑らかに緩めていきます。

グレービーの元、粒マスタードを混ぜ合わせ、味見して、塩で調整します


クリスマスの肉料理にはクランベリーソースをつけ合わせ、が、ポピュラーになってきているようだけれど、うちにはリンゴンベリーがあるので(スウェーデンのベリージャム/IKEAカフェでミートボールについてくるやつ)、それで代用しました。


冷菜の仕込み。きゅうりにカラフル野菜を粗みじん切りして、シトラス系の果汁、粒マスタード、ビネガー、オリーブオイルで和えます。みかんをいっぱい買ってあったので、今回はみかんの果汁を使いました。

レモンの輪切りでフタをして、冷蔵庫にスタンバイ

これも毎年作っている魚介のサフランスープ。

野菜を切ったり炒めたりするので、意外に時間をとってしまうので、この日のうちに仕込み。TVでドラマなど流し見しながら。「海に眠るダイヤモンド」とうとう終わってしまいましたね〜。

魚介は加熱しすぎると硬くなってしまうから、作りおきする時は、翌日温め直して火入れすることを考慮して、火加減ミニマムで調理しています。

さて、12月24日は私にとって、’大切な人’を思う日でもあります。

クリスマスイブは母の命日で弟の誕生日、義理の息子さんもお誕生日、おめでとうとクリスマスのお祝いが溢れる中、毎年うちでは菊の花と特別なお線香をお供えして’one love’を祈ります。今年はお焼香を出して、香炭の代わりにHibiを使って、香り炊き。実に清い香り😌

クリスマス関係なく、お仕事の方もあれば、ようやく一息つかれる方もあり、それぞれが其々のクリスマスを、穏やかに過ごせますように、と願いました。💛

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