トルコ風レンズ豆の滋養スープ
Turkish lentil soup with flat bread
ヨーロッパは乾燥豆の種類がいっぱいあって、ベジタリアンやヴィーガンの良質なタンパク源として、豆を使った料理、お惣菜が実に豊富。
中でもこの小粒のひらぺったいレンズ豆は、水に戻す必要もなく、20分くらいで調理できる使いやすさと、乾燥豆の中では、格別に栄養に優れた立派な逸材なのです!
★疲労回復や肌や粘膜の健康に不可欠なビタミンB群が豊富(特にVB1、ナイアシン=アルコール分解に役立つ栄養素なので二日酔い防止にも)
★乾燥した状態100gに対して:植物性タンパク質(23.2g/ささみやサーモンに匹敵する含有量)、それでいて、低脂肪(352kcal)低カロリー(脂質1.5g)という、筋トレや体を絞りたい人にも佳き
★鉄分たっぷり(大豆を上回り、100gで9mg含有と鶏レバーと同じ位)+ビタミンcが豊富な食材(レモン、じゃがいもなど)と食べ合わせると鉄分吸収率もさらに良くなります
★食物繊維も豊富、調理したレンティル1カップ分で約16g(2020年日本人の食物繊維の推奨摂取量は18〜64歳、女性18g+、男性21gが理想とされています)
★他にも、カルシウム、マグネシウム、葉酸、ポリフェノール、カリウムなど、小粒なのに多々な栄養素を含みます
(ちなみに、一晩水につけたあと、発芽させて、スプラウツもできます)
参照リンク→「レンズ豆とは?オリーブオイルをひとまわし」
さて、このレンズ豆=イギリスではレンティルと呼ばれる豆のスープは、中近東のほっこりする家庭料理のひとつ。また、インドではダル(Dal)と呼ばれるレンズ豆のカレーもまた定番の料理です。
今回は、中近東トルコ風のレンティルスープ。
これ、作ってる間、外国の家庭的な台所の香りが漂って、なぜか、最初にロンドンにきた頃のホームステイしていた香りの記録と重なり、懐かしい気分になります。
優しい味の滋養スープです。
*レンズ豆のスープ
レンズ豆 100g さっと水ですすいでおきます
玉ねぎ 1/2個 薄切り
人参 1/2本 薄切り
ポテト 中くらい 1/2個 小さなサイコロ状に切ります
トマトペースト 大さじ1
チキンスープ 600〜700ml チキンスープの素を使ってスープを用意します
キヌアなど雑穀 大さじ1〜(伝統的なレシピにはお米が使われます)サッと水ですすいでおきます
天然塩、黒胡椒
レモン 1/4個
オリーブオイル またはバター
クミンパウダー 小さじ1/2
パプリカパウダー
1 鍋にオリーブオイルを熱し、中火で、玉ねぎ、人参、ポテトを炒めます
2 1に、レンズ豆、キヌア(またはお米)、水、チキンスープの素を入れ、強火にかけ、沸騰したら、あくをとります
3 弱火にして、蓋をして、20分煮込みます
4 クミン、レモン果汁を加えて、味見して、塩胡椒で味つけします
5 ブレンダーで好みの滑らかさに仕上げます
6 仕上げにEXオリーブオイル、パプリカを一振りします
*伝統的なレシピでは、仕上げに、オリーブオイルではなく、テンパリングしたバター、パプリカ、レッドペッパーのフレークをスープにまわしかけます
*レンズ豆は、オレンジピンクのRed lentilとインド系グローサリーで売られている黄色いDalを混ぜて使用。これらは皮なしだから、柔らかく仕上がります。茶色いレンズ豆は皮付きなので、豆の形を残したい料理に使われます。

今回のスープには、人参とポテトは無し。 その代わり、セロリを玉ねぎと同じくらい使いました。
トマトペーストの代わりに、トマトの水煮を一粒分、入れました。(カットしたトマトでもいい)

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